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2015年12月02日08:21

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コナラを切り倒した 2

Y爺さんがやってきた。
少し世間話をしたあとシイタケのホダ木用に切る予定の話をした。
コナラ林は傾斜もあり家の上でもあるため切るのが難しい。
Y爺さんが現地を見て「これとこれを切って、そこへこれを倒せばいい」と答えをくれた。
「これは道路まで出てしまわない?」
「ええん。大丈夫だ。せいぜいこの下のあたりまでだぇ」
「チェーンソーを見せてみな」というので物置に行った。
刃を指先で触ってみて「ヤスリあるか?」と言う。
目立て用のヤスリを渡すとすぐに目立てを始めた。
ヤスリでコスった際に出る金属の粉が陽の光に輝いて落ちていく。
「じゃあやってみるか」
今から切るようだ。
「ロープは?」と聞くと「いいらぁ」と言う。
ここを切れという合図のもとにチェーンソーを私が作動させる。
思った方向にコナラは倒れる。
2本切ったあと「どう、やってみすか」と言って私からチェーンソーを受け取る。
やはり自分でやりたくなったようだ。
というより見ていられないというのが本音か。
Y爺さんは腰の入れ方が違う。
安定していて力強い。
太くて四方に枝の張ったコナラはさすがに小さな枝を払っておいても少しズレて倒れた。
幹が切れると同時に斜面の傾きと枝の張り方とのバランスなのか「クラッ」と向きを変えて落ちていった。
「ここが腐ってる」とY爺さんが言う。
切り口のあたりを見たら確かに一部腐っていた。
道路まで出てしまわないか心配したコナラは、やはり充分に我が家の範囲内に納まっていた。
見ただけで木の高さが分かり、その長さがどの程度地上で広がるのかまで分かってしまうようだ。
「これで葉をつけたままにしておいて今月末に次の作業に取りかかりゃいいよ」と教えてくれた。
あっという間に作業を終えて帰っていった。
フラッと来てササッと作業してスイッと帰る。
私は圧倒的な実力差を感じて驚き、感激し、そして感謝した。
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