調布市にある深大寺に行きました。
ゲゲゲの女房の舞台になった妖怪が出る寺として。
ここは、縁結びと厄よけの寺として元禄時代から栄えたところです。
将軍がこの寺の蕎麦の旨さを全国に知らしめたことから、有名になったといいます。
20軒の蕎麦屋と土産店が並んでいる風景は圧巻です。
私は今回興味を持ったことは、松尾芭蕉の碑が気になっていたのです。
『象潟(きさかた)や
雨に西施(せいしが)
合歓(ねむ)の花』
この秋田の象潟(きさかた)に来て
雨に煙るねむの木の花を見ると、
かの美人の西施が物思わしげに目を閉じた様とも見える事だ。
この意味を家に帰ってから調べました。
西施(せいし)は楊貴妃と並んで中国四大美人の一人といわれていました。
紀元前500年越の国と呉の国が戦争していましたが、越が負けて
その降伏の印として、
絶世の美女西施を呉の王に献上したのでした。
呉の王は西施の虜になり、国政をおろそかになり、越に滅ぼされてしまいました。
呉は西施を国を滅ぼした妖怪として、皮袋に入れて長江に沈めたといいます。
西施は胸を患っていたのか、時々胸が苦しくなると、胸を抑えて顔をしかめる姿が色っぽいと、真似る女性が多かったという。
松尾芭蕉は
『松島は笑うが如く
象潟はうらむが如し』
と表現しており、
松島は男性、
象潟は女性の風景と
表現しています。
話を戻します。
秋田の象潟で詠んだ句が何故
深大寺の延命観音の
横にあるのだろうということです。
それで、延命観音の説明を見て理解しました。
この観音様は、秋田の象潟の沖合いで漁師の網にかかって来たのを
この地に祀ったのでした。
あの長江で亡くなった
西施ではないかと。
象潟の観音像と芭蕉の句をここに祀ったのではないかと。
ここは、中国から来た男性と日本の女性とが結ばれた縁結びの寺でもあるから。
楽しいシニア会でした。
旅の思い出に綴りました。
合掌
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