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2015年10月15日00:01

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2015 コブツアー 1

 秋たけなわの10月半ば。先の3連休に開催のコブ・サミに出掛けて来ました。今年は今までになく西日本でセダカを叩きたいという御大の一言で、会場は鳥取県のD山となりました。フサヒゲさんの事前情報によれば中国地方全体どこも非常に厳しい場所ばかりのようで、その中でも唯一の例外がD山ということでした。山陰の名峰D山はしばらく前に採集経験があります。その時は米屋さんの案内でコブ狙いではなく6月の雑甲虫の季節でした。その時もついでに叩いただけでいくつかコブを採集しており、これは楽勝。ゆるゆる採集に宴会メインのツアーと気楽に出向くこととなった。

 事前の天気予報は晴れマークがベタ押し状態で、晴れた日の採集は楽しいが、乾燥がきつく苦戦が強いられそうな予感。

 今回は交通機関を利用しての参加ですが、直前に家庭の都合からレンタカー組みの集合時間に間に合わなくなってしまいました。しかし幸いなことに米屋さんが助け船を出してくれ、お昼過ぎに岡山駅で拾って頂くことができました。
 岡山から順調に北上し、県境付近のH山で高速を降り、D山を目指す。途中県境に近い付近で米屋さんお勧めの場所があるとのことで短時間採集することに。岡山県ラベルとなるだけで難易度はずいぶん高くなるということらしい。乾燥がきつく実際藪に突入してみるとあちこちに良好な物件があるが、いくら叩いてもセダカが落ちてくる気配も無い。乾きすぎの道路沿いから離れ、斜面を藪こぎして谷筋まで降りて見たが、やはり良好環境ながら採集することができなかった。米屋さんはネ、採れないでしょ、と言わんばかりの顔でした。



 日没まで時間は多くは残されておらず、帰りに再挑戦するということで撤収し、D山へ向かう。D山はさすがに良好な森林が続き、林床の植生もコブを叩くには申し分のない環境になっている。ここで日没まで1時間ほど採集を試みる。しかしここも抜群の環境ながら、そうやすやすとは採らせてくれない。30分くらい叩いてもボウズで少し焦る。あまりの良好環境と、なにより以前フサヒゲさんの日記に山と積まれたセダカの写真を見てから、少し舐めてかかってしまったようだ。ちょっと休憩しながら思考の切り替えがてら辺りの環境を見回す。どうしても歩きやすく叩きやすい楽チンな場所ばかり叩いていたので、もう少し湿度を保っていそうな場所を探して移動する。クマザサ混じりの見通しの良い場所から低木が生い茂るブッシュへと潜り込み、オオカメノキのわずかに枯れた枝先を叩くとやっと待望の1頭目が落ちてきた。なるほどと納得しながら周辺を叩き、2頭を追加する。すでに日は傾きブッシュの中ではコブが落ちても枯れ枝の破片と見分けがつきにくい状態となった。初日の小手調べは辛くもボウズを免れ、集合場所の宿へと暗くなりかけた舗装道路を走り抜けた。


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 宿ではすでに各地からメンバーが集まりかけており、ビール片手にそれぞれの成果が話題となっている。おおむね皆苦戦を強いられていたようだが、さすがにほとんどの人がいくらかのコブを叩き落していた。悲惨だったのは先月から1カ月のロングコブツアーに出ていたT桑氏とK林氏のコンビ。中国地方5000Kmを駆け巡った成果はわずかに30頭あまり。平均すると1日一人当たり0.5頭という過酷な採集だったようだ。それでもそこで得られたわずかなセダカを基に、中国地方の乾燥地帯に分布するセダカについて斬新なヒントを得られたようだ。
 ともあれいつも通りの宴会が始まり、その後のじゃんけん大会で盛り上がり、最後はワインと麻雀で締めくくるという展開となった。


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Kさんの気合を込めて突き出したチョキに、T桑さんの正拳突きが決まる

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講義中のT桑氏

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 ただ窓の外は木立を揺るがすような強風が吹き荒れ、ときおり横殴りの雨が窓を叩きつけていた。



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