つぶやきに加筆。
★★★★★
映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』 (9月4日(金)公開)試写会に行ってきました。
チョイワルジジイと少年のこころ温まる物語ということで多いに期待して試写会に向かったのです。
事前の期待が大きかった分、それほどの感動でもなかったのですが、馬券、売春婦、飲酒など少年を連れ回すに余りにふさわしくない素行をした老人に対して、その評価をガラリと変える少年の調査結果の発表シーンは、泣けました。
人の評価というのは往々にして、目立っている素行の表面的なところしか見てなくて、その人がどんな歴史を刻んできて、人知れずどんな努力を積んできたのか見えないものです。そんな代表がヴィンセントというチョイワルジジイだったのですね。
そんなヴィンセントに振り回される少年の純粋な目は、その乱れた日常生活だけでなく、その奥に潜む優しさや正義感を見抜いたのでした。
ゲストの岩城滉一が泣けたと語っていました。やっぱり、ヴィンセントと同年代の初老の方にとって、ふがいない自分の有様を肯定的に受けとめてくれる本作に触れてしまうと、自分が許された気分になって泣けてくるのでしょう。
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