金曜日に変更

どうやらCDのリリース日が変わることになるようだ。

世界の音楽業界は新譜(アルバムとシングル)のリリース日を金曜日に統一することにしたというのだ。
これまで日本はご存じのとおり水曜日だった。
ちなみに、イギリスとフランスは月曜日、アメリカは火曜日だったらしい。
つまり各国でバラバラだったのだが、それを統一することにした。

金曜日。

休みの前の日というのは悪くないとは思うが、反対も多いらしい。
月曜と火曜というのは来客が落ち込む曜日だということを見越してその日に設定したわけだろう。
ショップ側の反発は大きそうだ。

まあ、統一しようということはわからないでもない。
グローバル化した現在では、リリース日の早い国から違法ダウンロードが起こりうるからだ。そうした著作権侵害対策が背景としてあるのは間違いないだろう。

まあ、普通の利用者にとってはさほど影響のあることではないかもしれない。

ただ、気になるのは、今まで前日入荷が常識化していたことがどうなるか、ということだ。
いわゆるフラゲ(フライングゲット)というのが許されなくなるのではないか。
日本で(他国は知らない)フラゲが許されているのにはこんな事情がある。

日本がリリース日を水曜日にしたというのはオリコンの売上枚数のカウントの仕方による。
枚数のカウントは月曜から日曜まで。なので、水曜リリースで前日入荷で火曜から発売すれば最も長く6日間カウントされることになるからだ。であれば火曜リリースで月曜入荷にすれば7日間になるではないかということになるが、これは流通の問題で日曜の翌日に入荷させるのは難しいからということのようだ。
リリース直後の一週間がいちばんよく売れるからそうなった。
そうなるとフラゲも別に有難いことでも何でもない。業界はフラゲを前提に考えている。
出版業界が前日発売を禁止しているのとは違うのだ。

とはいえ、一日でも早く入手したいという気持ちはよく理解できる。

なにはともあれ、決めたのだからみんな足並み揃えろよということは言っておきたい。