合理性

『税金は「所得」から負担する以外になく、
「所得」が多くなるにつれて税負担も多くなる、
というのが道理です。

これは、価値判断の問題だけではなく、経済合理性の見地からもいえることです。
「所得」の少ないところから無理に税金をむしりとると、その人の生存権を侵害するだけでなく、
モノを買う力が減って消費が落ち込み、せっかく作ったものが売れなくなります。
売れなくなれば、生産者は、「所得」が減り、その人も買えなくなる……、というように、
経済が回っていかなくなります。

一方、「所得」の多いところが相応の負担をしないと、
有り余ったお金が、「カネころがし」、最近では「会社ころがし」などの投機に向かい、
「新しい価値」をなんら生み出さないマネーゲーム社会になってしまいます』

こないだ、同窓会で出会った「学者先生」と、「消費税」は、
所得のないところに課税するので、ひどい制度ではないか、と議論を吹っ掛けると、
「君とは価値観があわない」とサッと議論を打ち切られたが、そうか。もうちょっと、
この「経済合理性」をもちだして、食い下がれればよかったんだな。