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2015年04月30日11:26

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成功の秘訣

フロイトの深層心理学のような抑圧理論は、仏教でも、説かれていて、欲求は満たされなければ攻撃性という形に変わる、というふうに、意識下へ抑圧された欲求は消滅するのでなく姿を変えて意識上へ回帰する、と説かれている。

あるいは、禁煙に成功した人が反動で食べる方に走って太ることがあるように、満たされない欲求は形を変えるだけで量は等量に保たれる、という意味で、物理学のエネルギー保存の法則は、表層心理(=意識上)だけでなく深層心理(=意識下)まで考慮すれば、心理学でも成り立つ。

仏教によれば、欲求が抑えられて形を変えたところの攻撃性は、差し当たり「怒り」という形をとるのだけど、それをさらに抑えていると、どんどん変装して「憎しみ」や「恨み」や「妬み」のような形をとる。

抑え続けるうちに攻撃性のパターンが移り変わりゆくのだ。

そして、他者へ向けることができなかった攻撃性の矛先は自分に向かって、自傷行為に走ったりもするわけだ。

このような、やり場のない思いを、一体どこへ向けたらうまく行くのだろうか。

その答えを教えるのがフロイトの深層心理学である。

攻撃性のような、負のエネルギーを、正のエネルギーへ、「昇華」することができる、とフロイトは説く。

「昇華」とは、性欲や攻撃性のような、そのままの形では社会的に承認されないために満たされない、低級な心的エネルギーを、社会的に承認される形式にまで高めることによって、代理的に満足させることを、言う。

たとえば、思春期の少年が性的欲求不満を勉強にぶつける、というような代償行為が、「昇華」の一例だ。

「怒りは敵と思え」と徳川家康が言った通り、易怒性がある人は、人間関係がうまく行かないから成功者になれないのに対して、人格円満な人というのは、「昇華」が板に付いていて、「憎しみ」のエネルギーだって、「愛」という正反対の向きへ、方向付けることも、努力次第で、出来るのだ。

その努力が出来ることが、成功の条件である。
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