上野オークラで坂本太監督の95年作品「恥ずかしい失禁 巨乳と生尻」(公開題『巨乳潮吹き令嬢』)を見る。エクセスのルーティーン通り、カラミから始まる。実はこれがヒロインの淫夢。目覚めたヒロインのわきに、縛られた男。大学卒業までセックスはおあずけとなっている。意外な冒頭。
後半はカラミ連発となるが、エクセスの規制の中で、コメディ色を出している坂本監督の演出には好感が持てる。脇を林由美香さんと吉行由実さんが固めているのもいい。
「いたずら天使 乱れ姿七変化」は、渡辺元嗣監督の新作。26歳の主婦が、アイドルにならないと日本消滅。この設定がいかにも元嗣監督らしくて楽しい。神様はゴスロリファッションの女の子だったりするのもよし。悪魔と数千年のセフレなのは笑った。
主婦がアイドルを目指すことで、可愛くなってゆくのかと思えば、そうでもない。日本が消滅しても、誰も不幸にならないとわかると、すぐ諦めたり、ややもたつくのが惜しい。ヒロインがかつての同僚の壁ドンであっさり不倫したり、享楽派であるためか。
それでも夫への愛に目覚める後半や、神様の「プチ奇跡」が七変化だったりと、元嗣監督らしい面白さはあり、楽しかった。
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