本年12月31日を以って、日本で一番大きい映画劇場新宿ミラノ座が58年に及ぶ歴史の幕を閉じる。
初めてこちらで観たのが丁度今から50年前、ジョン・ウェイン主演の70mmハリウッド大作「サーカスの世界」であった。大画面の迫力に圧倒されたのを覚えている。
その後、幾度となく話題作を鑑賞したが最も忘れ難いのは、妻と初めて一緒に観たスティーブン・スピルバーグ監督の「E.T」であった。
なんと言っても、今や東宝系の館からはすっかり姿を消しシネコンには元々無い豪華な幕がある。清掃の行き届いた温もりを感じさせる館内は、いかにも映画を鑑賞したと言う気分にさせてくれる。
折から開催中の新宿ミラノ座より愛をこめて〜LAST SHOW〜にて、ジョン・ウー監督の香港映画「男たちの挽歌」を見た。チョウ・ユンハの2丁拳銃で有名な作品だが、大いに見応えが有った。
この催し、31日最終日「荒野の7人」と「E.T」20周年記念特別版上映を以って、また一つ昭和の思い出深い場所が姿を消していく。
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