『――なぜ軍刑法、軍法会議が必要ですか
軍では、一般の社会のルールとは違うことを刑罰で強制することになります。
自衛隊が外国に出かけて戦争をすることになれば、
これまでの自衛隊法の罰則では軽すぎるとされるでしょう。
一般社会では人を殺すことは重大犯罪ですが、
軍刑法「殺すのも殺されるのもいやだ」といって逃げ出すと処罰します。
まったく逆の「規範」がまかり通る世界です。
なぜなら、人殺しがイヤだといってっ命令に背くことを許せば戦争はできません。
軍人にはさらに特別の秘密保護規定が作られ、
背けば死刑や無期懲役などの重い刑罰を科すことになるでしょう。
抗命、つまり上官の命令に背けば非常に重い刑罰が適用されます。
また徴兵制になると徴兵を拒否すれば処罰されます。
このように一般社会で禁じられていること、不自然な行為、
非人間的な行為を強制するのが軍刑法の宿命です。
それを適用するには特別の軍事裁判所=軍法会議が必要ですが、
自民党の改憲草案では、「軍事審判所」が規定されています。』
そうか。一般の規範と違うんだ。それを強制するための制度なんだ。
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