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2014年12月22日08:20

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父の見舞い

家族団らんの所に長男が何かを落とした。
それが父に当たり、父は椅子から崩れ落ちた。
すると母と姉が笑った。
私は、その笑いに耐えられなくて「やめろ」と大声を出した。
夢だった。
朝食の時、妻に「ありそうな夢だろ?」と話して聞かせた。
懐かしさを覚えたような妻の答えが戻ってきた。
実は私は、ある感染症に罹り38.4℃の熱が出て病院に行く以外は家のベッドにいた。
インフルエンザではなく細菌感染だ。
発熱のため食欲はなく、おまけに水も飲みたくない。
衰弱という言葉が私の現状を表す。
それは突然厄介な病状として眠っていた私を襲ってきたのだ。
「寒い」と感じて飛び起きた。
ガタガタと震え電気毛布の電源を入れて温まるのを待つ。
だが毛布は温まっても体は、まったく温まらず、その後一睡もできなかった。
一日療養したが熱は収まらず痛みを覚える箇所もあったので翌日病院を訪れた。
抗生物質を飲んで回復を図る。
ユルユルとではあるが確実に回復してきた。
熱が下がると食欲も出て3Kg急落した体重も徐々に戻している。
痛みも減り睡眠の時間も深さも増した。
気分がよくなり少し外出をした。
帰宅して上着をタンスにしまうとき下に見たことのある柄の布を見つけた。
出してみると、やはり見覚えのあるものだった。
父が着ていたコートだ。
袖を通してみた。
少し太いがサイズとしては、合っている。
鏡の前で見てみた。
生前の父の姿を思い出した。
ポケットに手を入れてみた。
「ん?」
右のポケットに何かを感じた。
出してみたら使い捨てライターとタバコ1本だった。
ついさっき吸うのをやめてポケットに収めたかのようなタバコ。
「はっ」となった。
やはり父が来てくれたのかなぁ。
「お父さんが心配して見に来てくれたんじゃない」
先日の妻の答えた言葉に説得力を持たせるものだった。
タバコとライターは、その証拠に置いていったのだと思っている。
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