久しぶりである。
驚くほど久しぶりである。
スパニッシュ・コネクション、通称スパコネ。
最後がなんと2009年2月だから5年ぶりということになる。
そう、昨年は出勤してみれば年明け早々のトラブル発生で、行くことができなかったのだ。
ユニークなユニットである。
フラメンコ・ギターにジプシー・ヴァイオリンにインドの打楽器タブラ。
インドからアラブを経て、地中海沿いにイベリア半島へ、そんなユニットである。
伊藤芳輝:ギター
平松加奈:ヴァイオリン
吉見征樹:タブラ
しばらくぶりだったので、知らない曲ばかりかなと思ったら、そんなことはなかった。
『セロニアス』のような古いレパートリーを演奏してくれたのは嬉しい。
モンティのチャルダッシュやビゼーのハバネラといったクラシック曲もスパコネ風にアダプテーション。
アンコールが『星のフラメンコ』だったのには驚き。今の定番なのかな。
りぃ〜だぁ〜(伊藤さん)と会うのは5年ぶり。それでもすぐに元の時間に戻れるのは、それなりの歴史があるということか。超絶技巧ギターは素晴らしい。激しさを抑え気味なぶんコクが出ている。
吉見さんとは昨年11月のWAWAWAWA以来。リズム隊は一人だから大変だな。
加奈ちゃんは一昨年の10月、寺井尚子さんとの共演以来、1年とちょっとぶり。心を揺さぶられるエモーショナルなヴァイオリン。やはり素敵だ。
複雑な構成でリズム処理も難度が高い曲なのに、スパコネは譜面を見ない。
常設ユニットの強みとも言えるが、さすがだなあと思わされる。
いい意味でスパコネは変わっていない。
三者三様のスリリングな応酬は変わらないし、音楽的にはさらに熟成してきた印象を受ける。
久々に聴けてよかった。
楽しいライヴだった。
かつて夢中になって追いかけていた頃を思い出したよ。
また聴きに行こう。
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