小学校の頃、隣に頭がテカテカのいつもお菓子をくれた優しいおじいさんが住んでいました。(僕は鈴木のテルじいと呼んでました)
そのテルいや、
おじいさんが自分で長年かけて調べた、『川の源流と歴史』という小冊子を町内に配っていました。
市内に流れているただの川です。
特に日本一とか、有名とかではないので、誰も興味を示しませんでした。
感想聞かれても、今度読みますと迷惑そうにされていました。
安心したのか、そのおじいさんはすぐに亡くなってしまいました。
僕は、がりばんで刷った、手書きの小冊子を見つけて来て読みました。
川の上流は清らかな水で魚がいっぱ住んでいる事、
源流は岩からひとすじの糸のように染み出していた…。
などの発見と感動がいっぱいつまっていました。
それが生き甲斐だったのでしょうか。
もっと話を聞かせて欲しかった、僕も大人になったらこんな本書きたいなと子ども心に思いました。
その幼い気持ちはいまだにもちつづけています。
いつか、自分で調べ、研究して、自己満足でもいいから手作りの本や小冊子を出したいと思っています。
それもって、僕も作ったよ!
テルじい!
と語り合いたいと思っています。
読者は二人だけ。
合掌。
ログインしてコメントを確認・投稿する