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2011年10月10日06:03

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古端渓の硯

若い時に頑張って買った硯。

中国端渓の地底深い所にあり何千年もの長い間水脈に洗われ滑らかな岩石となり、それを何年がかりで掘り出し彫刻を入れて硯にした骨董品。

何百年前に閉山したので取れない石のため非常に価値が高い。

今の端渓は新端渓といって上の地底から採取された物が出ている。

それも名品だと思う。


この古端渓は安い車が買える位かも。


良く買ったものだ。

若い時、中国店でバイトして社長と気が合い、そこで書道教室やる条件と引き換えに負けてもらった。


今となっては、私が死んだら、ただの屑として捨てられるから、生きている間使ってやろうと、押し入れから出して無造作に使い始めた。

龍が火の玉を吐いて宙に舞い上がっている彫刻に見とれながら、擦っている。

茶色い肌が水を吸うと石なのに、木目調が浮かび出す。


さすがに力いれないでツルンと擦れていく。

まるで玉の肌のように水玉ができ、きめこまかな墨になり、きめこまかな高級和紙の繊維の穴に入り込む。


名器は楽器のよう
に語りかけてくれ
る。


癒しの空間が漂う
瞬間。


下手な字は書けない。


酒は百薬の長


鯵のたたき


刺身盛


カサゴの唐揚げ


熱燗



中々いい作品が書けた。


やはりいいものは

いい。

早く使えば良かった。


違いが分かる


年輪に


なったものだ。


合掌。


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