腰の痛みと『告白』

朝、顔を洗っているときにやってしまった。。。
腰にビキッと電気が走ったと感じた瞬間、しまったと思う間もなく、身動きが取れなくなった。
結局、休みを取らざるを得なかった。

もったいない休みだ。。。

というわけで、読もうと思っていた本を一気に読んでしまった。
映画化で話題になっている『告白』だ。

娘を亡くした中学校の女性教師がホームルームにて「このクラスの生徒に殺された」と告白することから話が始まる。章を追うごとに視点が変わり、事件の真相や背景が立体的に再構成されていく。
方法論としては目新しいものではないが、十分にその手法が生かされている。
伏線の張り方や回収の仕方もこなれていて、ミステリーとしての完成度も高い。
とにかく、巻を措く能わず。ひとことで言うなら、おもしろい。
結末については賛否あるだろうが、決して悪くはないと思う。

文庫化されたばかりなのだが、なんとなくこの作家の本は集めそうな気がする、という直感が働いたので、本棚に並べたときの見栄えを考えてハードカバーを選んだ。
その直感は正しかったようだ。
夕方、リハビリを兼ねて散歩に出かけ、最新作の『夜行観覧車』を買ってきた。
本来なら刊行順に『少女』→『贖罪』→『Ｎのために』と読み進めていくところだが、それぞれの話に関連性はなさそうなので、今現在の作家を知りたくて最新作にしてみた。

しかし、痛めた直後に比べれば随分ましだが、どうにか歩けるといった状況。
職場が近ければなあ。。。さすがに２時間弱、細切れな乗り換えを繰り返すのはつらそうだ。