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2009年02月17日00:14

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Young@Heart

桜坂劇場のシルバー・パワー炸裂映画第二弾「ヤング@ハート」鑑賞後、得た物が二つある。

「元気」と「優しさ」だ。

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<http://youngatheart.jp/top.html>(「ヤング@ハート」公式サイト)

アメリカ、マサチューセッツ州の小さな町に誕生したコーラス隊「ヤング@ハート」。
メンバーの平均年齢80歳。
コンサート前の6週間、イギリスの映画制作スタッフ達が密着取材した様子をドキュメンタリーにした映画だ。
前半は、最高年齢92歳女性が歌う”Should I Stay or Should I Go?” 、メンバー達がだだっ広い大地に走る一本道で収録した”Road to Nowhere” ナイトクラブで収録した”Staying Alive” ・・・パワフルに生き生きと歌うクールなおじいちゃん、おばあちゃんの姿に元気をもらうでしょう。
そして、コンサートに向けての練習風景、メンバーへのインタビューや私生活の様子も追っていく。老体の身であり病と共存生活を送っていても、舞台でお客様を喜ばせる事に生き甲斐を感じ練習にかける姿勢は真剣そのもの。歌う事への情熱は本物だ。

後半は、コンサート目前にしてソロを歌うメンバーが他界。その1週間後には、デュエットを歌う予定のイタリア歌手レベルの歌唱力を持つと言われたメンバーが他界。
そのパートナーを失った80歳のおじいちゃんが、ソロで歌う事になった”Fix You”。
涙がこぼれて仕方なかった。私は、歌を聴いてこんなに泣いた事があったろうか?友達を偲んで歌った彼の歌声だけに泣いたのではない。私は、ストーリーがパートナーが亡くなったという事実でなく、彼が元々ソロで歌う設定であっても彼の歌声に涙したであろう。何て優しく深い思い遣りを込めて歌うのだろう・・・。20数人いるメンバーの内の一人だから、彼の人間性を充分描き出せる時間は無い筈なのに、この歌のシーンだけで彼の人間としての優しさ、深さに触れる事ができた。
人間にとって一瞬、一瞬の「楽しさ」「元気さ」も大切な要素だが、「優しさ」「思い遣り深さ」の様に相手の心に注ぎ込む人間愛には勝てない。永遠に相手の心に残るものだから・・・。

この映画が私に教えてくれた事。
「元気」・・・年老いても夢中になれる、自分を楽しませる事を忘れない、「生きる」輝き。
「優しさ」・・・年を重ねる毎に、人の苦しみや悲しさを感じ取れる深み、厚みのある人間性。

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粋なロックンローラー達と彼等を育て上げた厳しさと愛情を合わせ持った偉大な指導者ボブを今後も応援していきます!

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