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2021年05月28日20:52

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ライディングフォームは固めないほうが良い

モトブログやライディングスクールの人などが、ライディングフォームに関して、細かい事までこうじゃなきゃいけないとか書いてたりしますが、それはあまり信じないほうが良いと思います。

これはやってはいけないという事や、絶対的に正しい基本とかはありますが、それ以外はライディングフォームは臨機応変に乗りやすいフォームで乗るのが良いです。
状況的に、みんなが同じようなフォームになる例外はありますが、それ以外は状況によりベストなフォームは様々です。
そういう意味では、野球のバッティングフォームに似ていると言えるかもしれません。バッティングフォームは、一つのフォームに固めてしまうと、色々なコースが打てなくなってしまいます。
フォームを固めているバッターは苦手なコースがありますが、柔軟なフォームの打者は、普通は打てないコースが打てたりします。コースによって打ち方を変えています。
野球は打てないところがあっても打てる球を打てば良いという考えが方がありますが、バイクをより安全に運転する為には苦手がないほうが良いでしょう。曲がり方やバランスのとりかたをたくさん知っていて、状況に応じて使いこなせたほうが良いです。

みんなが同じようなフォームになる例外は、ハイグリップタイヤを履いたオンロードレースぐらいです。
サーキットでハイグリップタイヤを履いて、そのタイヤの限界を引き出そうとすると、ハングオフのフォームしか選択肢は現状ないからです。
ハイグリップタイヤ以外では、レースでもその限りではありません。

しかし、ハイグリップタイヤを履いてのオンロードレース以外では、ハングオフ以外のフォームのほうが速くなる場合のほうが多いです。
タイヤの限界がバンク角の限界より先にくる状況では、ハングオフ以外のフォームのほうがバランスを取り易くなります。タイヤの限界付近でのコントロールがしやすくなるので、結果的に速くて安全です。

ハングオフ以外のフォームでも、このフォームで走るべきと固めないほうが良いです。
固めてしまうと、様々な状況でベストな重心位置からズレが出る事になり、結果的に安全でもないし速くも走れない可能性があります。
サーキットをぐるぐる回るオンロードレース以外では、刻々と変わる状況に応じて、ベストなライディングフォームで走るべきです。
ベストなライディングフォームというのは、その状況で最も重心バランスが良くなるフォームです。
それは結果的に乗りやすいフォームに感じるはずです。
同じコーナーでも毎回同じフォームが正しいわけではありません。
同じコーナーでも入り口から出口までの間でフォームが変わったほうが良い状況は多いです。
そうしないと、刻々と変わる状況に合わせたベストな重心位置を取る事が出来ないからです。
重心位置は左右だけじゃなく、前後、上下もコントロールすべきです。
これが出来るようになると、ほとんど転ばなくなるし、人より速く走れるようになります。
ただし、この理屈を理解してなくても、動物的にバランス感覚が良い人は出来ているので、そういう人には勝てないかもしれません。
例えば、猿にバイクに乗る知能があった場合は、猿は本能的にベストな重心位置を常に取る運動神経を持っているので、人間は敵わないでしょう。
人間の中にも、まれに人間離れした人は存在しているものです。笑

別の例えで言うと、オフロードバイクで速い人は、臨機応変に状況に応じてライディングフォームを変えています。
よく見るとリーンアウト、リーンウイズ、リーンインと、路面の状況に応じて目まぐるしくフォームが変わっています。
オフロードでは左右のフォームだけじゃなく、前後上下の重心位置もコロコロ変えています。シートにお尻をつけてない事が多いです。そうじゃないと、あんな路面は走れないでしょう。
私はオフロードをやった事ありませんが、オフロードで速い人には、同条件ではオンロードでも勝てない可能性のほうが高いと思っています。
モタードライダーが峠で速いのは、オフロードもやっている人が多いからです。

一部のジムカーナ選手も状況によりフォームを変えています。
ジムカーナのトップライダーの冨永選手の動画を見てると、状況に応じて、リーンウイズ、リーンアウト、リーンインと変化していきます。
私の知る限り、富永選手が最もジムカーナが上手いと思います。
ジムカーナ選手は気合が入りまくったフォームの人が多いですが、富永選手は上半身に全く無駄な力が入ってないフォームをしています。
常にベストな重心位置をコントロールしているので、他のジムカーナライダーに比べて転倒が少ないのではないかと思います。

やってはいけないライディングフォームについて少し書きます。
教習所でも教えられたと思いますが、左足をシフトレバーの下に入れっぱなしは危険なので駄目です。
上半身、特に腕に力が入ったライディングフォームも駄目です。
重心のコントロールにハンドルの動きは重要です。無駄な力が入っていると適切に動かせません。
重心コントロールには、ハンドルの動きに加えて、上半身の左右前後上下の動き、ステップ荷重、尻荷重、バンク角、加減速等を使います。ライディングフォームを固めてしまうと、状況に応じて、これら全てを臨機応変に動かせなくなります。全部使えたほうが安定しますし、結果的に安全に速く走れるようになります。

ブレーキは、前後の重心位置のコントロールに、最も重要です。
リアブレーキに爪先を置いておく時間が長いのが理想です。乗せっぱなしでも良いです。
サーキットでは、ブレーキを使う場所が決まっていますから離していて問題ないですが、特に公道では、いつでもブレーキをかけられるようにしといたほうが良いです。
前後の重心コントロールはリアブレーキも使いますが、低速や弱いブレーキ以外は、フロントブレーキの使い方がメインになります。フロントブレーキのほうが前後の荷重移動を大きく動かしやすいし、微妙な調整もしやすいからです。

教習所等で重視しているニーグリップは、あまり重要ではありません。
リアブレーキやステップ荷重と同じで、使ったほうが良い状況がありますが、それ以外は力を抜いていて問題ありません。
オフロードやスクーターやカブは、ニーグリップしない出来ない状況が多いですが、大きな問題はありません。
ニーグリップは、使えるものは使ったほうが良い程度のものです。しなくても運転できますが、ニーグリップはフルブレーキ、バンクに便利です。
バンク角は細かく動かしてバランスを取るのに利用するのが理想なので、常にガチガチにニーグリップするのは良くないです。
乗れてる人ほど、あまり強くニーグリップしてないものです。
自分の重心とバイクの重心のバランスが常に取れている時は(人車一体という意味ではない)、ステアリングとバンク角とステップ荷重と尻荷重と上半身の動きを、状況に応じてバランスよく使ってるものです。
それが出来てると、コーナーリング中であっても、いつでもラインの変更が容易に出来ますし安定感も違います。

ただし、乗れてない時は(人は)、ニーグリップをがっちりして、バイクと自分の重心が動かないようにしたほうが安定します。(バイクと自分の重心を一致させる時間を長くするという事)
乗れてない人は、重心が適正な位置からズレている上に、無駄に重心が動いてしまいバイクが安定していませんので、自分とバイクの重心を強いニーグリップにより一致させたほうが安定します。人車一体というやつですね。

Uターンや回転では、ニーグリップをがっちりしてると、重心が内側に入りにくいので、ニーグリップしないほうが良いです。

フォームの使い分け
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