2019年10月8日(BS鑑賞)
地味な作品で正直面白くないなって途中までは思っていました。
しかし、主人公の高潔な振る舞いにココロを惹かれ、評価を上方修正することになりました。
物語は、CIAのセーフハウス管理人という特に期待されていない地味な仕事をしていた主人公により刺激的な逃避行を描いています。
私個人の感想ですが、主人公は諜報員として生きる道を選んだと思います。
それが、ラストの粋な演出(カフェで友達とお茶する元彼女に自分の存在を伝え、一目視線を交わすも人混みに消える)の意味だろうと推察します。
そして、本作の白眉は物語中盤の絶望的な状況で主人公が彼女に別れを告げて故郷(フランス)に逃がすシーンです。
今までダメダメ人間にしか見えなかった主人公が、一人の漢として彼女に対するケジメをつけるため、実に男らしい態度を取ります。
好きな女に別れを告げて、修羅の道へ爆進する主人公の不退転の決意にグッときました。
この映画、デンゼル・ワシントンの役回りが複雑で元CIAの凄腕工作員であるため、主人公はD・ワシントンを拘束し逃げるという最中、D・ワシントンによる講義を聞き、自分にこれから降りかかる災難を事前に知ることになります。
例えば、「お前は上司から疑われている、俺に逃げられたら「君はよくやった、後は任せろ。」と上司から言われ拘束されることになる。」とか、「工作員は彼女と別れることになる、それは嫌いになるとか嘘がバレるのではなく、彼女を危険から守るためだ。」など、主人公の行動を左右する先生のような役割をします。
これらの会話を映画前半で語り、後半で主人公が回収するところがカッコいいと感じました。
とまあ、魅力的な内容を書いたのですが、基本地味かつ雑な部分も多くあり、特にこの映画における真相は意味が分からなかったです。
真相とは、「各国の諜報員は汚職をしており、その証拠をイスラエルの諜報機関が掴んでいて、それをD・ワシントンはMI6の諜報員から入手し、転売しようとするもCIAから追われてアメリカ大使館に逃げ込んだ。」となります。
その他、聞かれてもいないのに、CIA副長官が自分が黒幕ですとゲロするところなんかもトンデモ展開だと思ったし、言いたいことは沢山ありますが、好きな女と別れる時の男らしい態度を観るだけでもお勧めです。
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