2018年4月16日(BS鑑賞)
主君の仇討を主家が滅んだ後に行うという忠臣蔵的な作品、しかし忠臣蔵と決定的に違うのは、政治体制も江戸から明治に変わり、価値観の転換が行われたことで、誰からも称賛されることもなく、また仇討の意味とかも無くなった中でどう自分と折り合いをつけるかを描いている点にあると感じました。
物語は、桜田門外の変で主君を討ち取られた主人公により仇討の相手を探す話と見つけた後どうするかという話です。
正直、面白いとか手放しに絶賛というような映画ではないです。
子役の女の子(鎌田英怜奈)が可愛かったので、大分助かりましたが退屈な場面も多かったです。
それもそのはず、原作は38ページの短編で、これを約2時間の映画にするというのは脚本家の苦労が忍ばれます。
しかも、結論から逆算すると物語終盤まで盛り上がるような場面を入れる訳にもいかないため、探しても探しても見つからず奥さんには苦労をかけるという日常を延々と見ることになります。
その反面、仇を見つけてからの一連の流れ(仇の事情を聴いてからの仇討)はとてもテンポよくて見やすかったし、人力車という道具を上手く活かした良い演出だと感じました。
主人公の奥さん広末涼子も仇のことを慕っている女、真飛聖も抑制の効いた良い演技で華がありましたが、個人的に一番良かったのは、主人公に仇討の無意味さを説く秋元和衛警部の奥さんでした。
仇討を諦めるに至る心境の変化を椿の花一つで表現するとか良い語り口だったけど、観念した仇に対して対戦を強要するとか納得しづらい部分があり、結果的に好きじゃないという中途半端な評価になりました。
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