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2008年08月15日22:29

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旅行記(50:道東ツアーズ<4>:知床岩尾別YH<2>)

(三日目)

今日は朝から良い天気である。
自分以外に泊まっていた人たちは、全員帰宅してしまうそうで、そのため連泊は自分一人となった。
ペアレントさんから、
「今日は天気が良いので、昨日よりもシーカヤック日和なので都合が良ければ一緒にしませんか?」
と誘いを受けたので、すぐにOKの返事を出した。
「ただしシーカヤックは午後からなので、午前中は知床五湖でも行ってきた方が良い」とのアドバイスを受けた。
また「五湖全部見られるのは珍しいので、なおさら行ったほうが良い」との事。(※注1)
 
知床五湖までは歩きで大丈夫のアドバイスから、自転車を借りず(※注2)に歩いて行くことにした。
YHの位置は海抜0m近辺、知床五湖は海抜200m近くあるため、ずっと登りである。
きつい車道が続くため、「結局歩いた方が楽」という意味のアドバイスであったのだが、
実際は坂の時間は短く歩き時間が長かったので、「自転車のほうが楽」であった。
一時間ばかり歩き、ようやく知床五湖の入口に到着した。
その間シカは見飽きるほど見かけた。
 
知床五湖を一湖から順番に五湖まで巡った。(入口でレンタル鈴を借りて万全の体制を取っている)
さすがに三湖から先はバスツアーの人たちが入ってこなくなるため、秘境といった趣となった。
五湖まで見終え、YHまで戻ろうとと入口を出た瞬間に、よりによって車道を熊が横切った。
小熊と親熊(おそらく母親)の二頭である。
大声を出したり走ったりすると危険との事で、眼を合わさずにゆっくりと後退りをした。
二頭の熊は何事も無く車道を下っていった。
 
知床大橋方面とのT分岐まで歩くと、目の前の笹原で遊んでいる人たちが見えた。
但し、その脇に先程の親熊が近づいていくのが見える。
だが「大声を出したり走ったりすると危険」なため、向こう側の人に見えるように合図を出したのだが全く気がつかない。
相変わらず笹原散策をして楽しんでいる。
熊はその人たちの所を避けて、ヤブの中へ消えていってしまった。
笹原散策をしていた人達が戻ってきたため、この事実を伝えると恐怖で怯えてしまった。
(それくらい身近なところに熊がいるのである)
またこの事をYHで報告したら「運が良かったね」という始末である。
YHの旅日記には、「先週、裏山で熊発見」という事が有ったくらいなので驚くことではないのかもしれないが…。
 
午後になりシーカヤックの時間となった。
参加者はペアレントさんと子供さん、ヘルパーの2人(※注3)、知床自然村の女性スタッフ、およひ自分の6人である。
そのためYHには誰もいなくなったため、施錠してしまった。
(電話連絡できなくなるが、OFFシーズンなので、たぶん大丈夫であろうという判断)
 
ウトロ港の近くの浜辺から出発となり、シーカヤックは3漕でることになった。
乙女の涙を海面から眺めるのは圧巻であった。ただし岩崩れの危険があるため滝の側までは近づけなかった。
その内に沖合いに知床観光船が通り過ぎていった。
観光船が作る波は半端でなく高く、さらに崖に反射した波と交わり複雑怪奇な波を作り出した。
シーカヤックが転覆しないように必死で観光どころではなくなった。
あまりの辛さに観光船に罵声を浴びせたくなるほどであった。
 
ペアレントさんの子供が乗った船がクリオネを見つけたらしい。
流氷の下のクリオネならわかるのだが、時期は6月さすがに嘘だろうと思ったのだが、本物である。
クリオネ独特の変な動きをしていた。
シーカヤックは二時間程乗り、十分楽しませてもらった。(※注4)
宿に戻りようやく着ていたウエットスーツを脱ぐことが出来た。
今回知床に来たのは登山目的だったので、ウェア自体山用の準備しかしていないので、ある種サウナスーツ状態であった。
 
今日は私一人しか泊まる人はいない予定だったのだが、一人旅の女性の人も泊まることになった。
ただし食事の時の会話は全く弾まなかった。
結局は私一人の宿泊とほとんど変わらなかった。
その上ペアレントさんの子供の遊び相手役になってしまった。(宿の中で一輪車に乗せられた)

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旅行記:2000/06/11 Sun.
写真: 知床五湖のうち4湖,5湖
   知床連山(羅臼岳,硫黄山)
 
※注1
この年は間もなく三湖から先が閉鎖されてしまった。
その上、9月の中頃まで閉鎖されたため、行かれる機会はあまりなかった。
 
※注2
現在はレンタサイクルのサービスはない。
 
※注3
ヘルパー2人は「わたっぺ」「こち」の二名。数年後にこの二人は結婚してYHを離れます。
その時からYHの運営方針がかなり変わったため、この旅行記で書いている内容と現在のYHの状況は大幅に異なります。
 
※注4
ハイシーズン中は乗りたくても乗れないほどの人気らしい。
さらに天候にも左右されるため、待たずに乗れるのは相当運が良いらしい。
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