(二日目)
すぐに朝はやってきた。
当たり前である、前日というか寝たのはつい先ほどのAM3:00である。
明るくなりガラス窓の外に見える風景は明らかに異国である。
やっと外国に着た気分になったのである。
但しモンゴルという割にはゲルもなく、馬も居ないのである。
朝食を終え、ホテルの外で自己紹介を兼ねたオリエンテーリングが始まった。
前日に関西空港では行っていたらしいが、
関東地区出発の面々は、空港内職員に急かされそんな時間もなかったので、
ようやく顔合わせである。
ツアー客29人+添乗員1人の総勢30人のツアーがようやくスタートしたのである。
添乗員さんからの一言は、「とにかくテキパキ行動するように」との事。
本日の予定はツーリストキャンプへの移動だけである。
但しすぐに出発とはならず、近くの遊園地で遊ぶことになった。
(予定には一切なく突然決まった)
遊園地といっても日本的に言えば児童遊園レベルである。
それでもモンゴル国内では唯一の遊び場らしく、それなりに賑わっていた。
自分も観覧車に乗り、騒いで遊んでいた。
先ほど食事を食べたばかりにも関わらず、「昼食」となった。
朝食はホテルのバイキング料理、昼食は遊園地併設の食堂(その上、日本食)と、
騎馬トレッキングツアーとは名ばかりのツアーとなりつつあった。
そんな周囲の声にならない思いを打ち砕く添乗員さんの一言、
「豊な生活はこれが最後です。この先トイレはありません。女性は必ず済まして置いて下さい。」
早めの昼食が終わり、ツーリストキャンプ(300Km先)へ向かって出発した。
人数が多いためマイクロバス(韓国製)とワゴン車の2台である。
ウランバートル市内は意外と東西に細長く、いつまで経っても街中が続いていた。
市内を走る車は意外にも「佐川急便」のトラックが数多く走っていた。
それ以外にも日本のメーカーの中古タクシーも多く走っていた。
建物はロシア的なのだが、車は日本製、歩いている人々はモンゴル人である。
日本とあまりにも似通っているので変な気分である。
高速道路のようなランプが見えてきた。
この関所によりウランバートル市内と草原地帯を隔てているのである。
関所を越えて車は草原地帯に入った。
途端に道路状況が悪化し始めた。
舗装はしてあるのだが、轍の部分は塗装がはげている。
モンゴル国内の車事情は最悪である、とにかく飛ばすのである。
舗装道路を60km/hで走るのは構わないのだが、
このような道路も構わず飛ばすのである。
車内はいつまでもヘッドバンキングが続くほどである。
酔う酔わないのレベルではない。
ある程度走り、周りには建物どころか人もいなくなった。
最初は"牛","馬","羊"を見る度に興奮していたが、普通に見えるので飽きてきた。
ついに道路と一緒にあった電信柱もなくなった。
完全に草原地帯に放り出されてしまった。
2時間程走りトイレ休憩となった。
トイレ休憩といってもトイレなどあるはずもなく平らな草原だけである。
女性は銀マットを四方に張った簡易トイレを作り、その中で"する"だけである。
男性陣は、そのような場所は"目を反らす"という思いやりの行動を持つ事が求められるのである。
6時間程走り、車がいきなり道路を反れて草原内の轍を走り始めた。
草原内でも車はスピードダウンせず、突っ走った。
車内はジェットコースターのような状態となった。
その状況が10分くらい続き、ようやく今日の宿であるツーリストキャンプに到着した。
ツーリストキャンプに着いた後は、乗馬訓練となっていたのだが、
着いたのはもう夕暮れ近かったため中止となった。(かなりいい加減な日程である)
夕食まで時間があることもあり、
移動中に砂まみれとなった体を洗うためにシャワー室へ向かった。
どう見ても水道など通っているとは思えない場所なので期待はしていなかったのだが、
やはりお湯は出なかった。というよりも水すらもほとんど出なかった。
それでも浴びないよりはましなので、浴びておくことにしたのだが、
地下水を使っている事も有り、ものすごく冷たいのである。
夕食はパン2枚とスープ,サラダおよびお酒だけであった。
やはり都会から離れてしまったので食事量も減ってしまうのである。
食後の食堂で馬頭琴を使った演奏と、ホーミーの実演があったのである。
ようやくモンゴルらしさが出てきたのである。
ツーリストキャンプの寝場所はゲルであり、4人1部屋として寝るのである。
ゲルには暖房が焚かれており、結構暖かかったのである。
移動だけで結構疲れ果ててしまったのですぐに眠りに着いた。
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旅行記:1999/8/15
写真: 遊園地の入口
移動中の橋の上で遊牧中の馬と羊
(マイクロバスの車内から、脇の車はもう一台の移動用ワゴン車)
ツーリストキャンプ[ボクノーハン]全景
(手前のピラミッド型の建物がトイレ&シャワー棟, 奥が食堂, 右手のゲルは寝室)
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