2024年6月22日劇場鑑賞
97分という短い尺でこれだけの話を語れるのは映像作品としてすごいって感心しました。
物語は、2022年を舞台に人口増加による食糧危機を解決する唯一の手段、合成食品ソイレント・グリーンの秘密を探るという話です。
ディストピア物としては傑作と言っていい出来で、2024年現在どちらかというとこの映画で描かれる2022年に近づいているところがこの映画の恐ろしいところです。
上級国民と一般市民との格差を普通の生活、水道から水やお湯が出る、エアコンの利いた部屋、氷やいちごジャム卵牛肉等で現しているところが良いアイデアだなと思いました。
家具や本が美しい美女や知識人を示す言葉であると同時に、生きるのに精一杯で本や女の子にかける余裕が無い市井に人々の様子を現わしていると思いました。
最後エンドロールが、「ホーム」で流れる大自然の映像とベートーヴェンの交響曲第6番「田園」であることから、多分主人公は口封じされたのだろうと想像します。
日清のカップヌードルが謎肉を全面に出して宣伝したこともありましたし、食品偽装で様々なくず肉を貼り合わせて肉を作るなんて話も聞く世の中では時代の先取り感半端ないです。
それと、これは蛇足ですが30度がとんでもない暑い日を指す言葉として通用していたのは時代を感じました。
現代にこそ観るべき作品です、お勧めです。
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