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2020年01月25日23:08

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映画「ハン・ゴンジュ〜17歳の涙〜」☆☆

2020年1月20日(ネット鑑賞)

思っていた映画と違った。
もっとハードな映画を想像していたがマイルドな感じだった。

物語は、韓国の高校で実際に起きたレイプ事件を描く。

一言で言うなら巧みな演出だった。
レイプされた側が逃げ回り、レイプした方の親や親族が子供を刑務所から出すために権力を使う非道な振る舞いを描いた傑作実録物。

単語で言うと、「ゴリラ」「水泳」「ネット」「携帯電話」がレイプ事件と結びつくなんて想像できなかった。
しかも、結論から逆算すると主人公(ハンジュンゴ)は社会的に抹殺されたように演出されており、そのことを最後の最後までほとんど台詞で語らずに観客に伝えているという演出の妙を体験できます。

ゴリラとは、友達と主人公の会話で初めてのキスの相手は誰と聴かれ、ゴリラと答える時に使われます。本当は、レイプ犯達のマスクのことです。
水泳とは、主人公が劇中泳ぎを覚えたいと何度も台詞で言います。その本意は、自分と一緒にレイプされ妊娠させられ川に入水自殺した親友のことです、
ネットは、主人公の唄が上手くて友達が勝手にアップした動画で、これにより居場所がばれると同時に、ラストで友達はネットで主人公がレイプされる様を撮影したレイプ動画を観て絶句するという物語上鍵となるアイテムの一つです。
携帯電話は、冒頭主人公の唯一と言っていい味方である先生から渡され、自分以外連絡を取るなと注意を受けます。それを破ることでよりヤバい状況になると同時に、友達と最後連絡を取ろうとして電話に出てもらえないという主人公の孤立を際立たせるためのアイテムになります。

可愛い女の子がレイプされるシーンを観られるだろうという下種な性根で観た割に、骨太でしっかりと構築された良い映画を観られたという感想です。
もちろん万人受けする作品ではありませんが、映画における演出の巧みさに引き込まれること間違いないのでお勧めです。
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