2019年11月25日(BS鑑賞)
スティーブン・キング原作のホラー映画で、監督スタンリー・キューブリックの作家性全開な狂気に満ちた作品です。
物語は、冬季閉鎖中のホテル内で管理人業務を引き受けた作家一家が遭遇する驚異の超常現象を描く。
美しい大自然、荘厳なホテル、豊富な食料と静寂な環境を大体1/3位の尺を使って丁寧に説明するのですが、その際にしつこく鏡に映る姿を差し込んでくるのが印象的でした。
次の1/3でジャック・ニコルソンが段々幻覚に心身を病み行動が危なっかしくなり、クライマックスの1/3で妻と息子を追いかけまわします。
私の中で、ずっと観た気になっている割に通して全部観ていない映画の一つでした。
続編が今上映されているこのタイミングで観られる喜びに感謝です。
ちなみに、御存知の方も多いと思いますが、本当にホラーなのはこの映画製作時のエピソードの数々で、俳優に対する追い込みがとても酷く髪が抜けた撮影後通院したとか何キロも痩せたとかは序の口で、この映画のホテル描写はスタジオ内で撮影されており、作品内の季節は冬なのにものすごい光量の照明を当てたのでホテルのセットは常夏だったとか、雪の代わりに使用した塩が何百トンだとか、百回以上もテイクを重ねた上に罵声を浴びせる、スタッフに冷たく扱うよう指示するなどパワハラという言葉が無い時代の産物だなと感じます。
劇中、浴槽から美人が全裸で立ち上がりこっちに歩み寄りジャック・ニコルソンと濃厚なキスをするシーンは、モザイクで女性のアソコが隠れていなければもっと良かったのになあと思いつつ、この映画のヒロイン:シェリー・デュヴァルに似て長身モデルを登用したところから、監督の女性の趣味が如実に分かります。
この監督、かなり好き放題映画撮っている印象で、現代の映画製作体制と全く合わないだろうなと想像します。
時計仕掛けのオレンジと同様に、経験として観る分にはお勧めです。
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