2019年11月10日(ネット鑑賞)
茶道を極めた千利休には実は昔惚れた女がいて…
なんて話誰が観たがるのだろうか、少なくとも私は全く興味ありません。
ただ、昔観た映画利休でものすごい高価な茶器や装飾品を観て感動したため、二匹目の泥鰌を狙って鑑賞することにしました。
そういった名物は無かったですけどね、残念。
物語は、利休の回想により信長との出会い、秀吉との確執、朝鮮王朝貴族の娘との恋を描く。
金絵具で描かれた川と花びらの意匠の黒漆のお盆に水を満たし、そこに満月を映すという画はココロ惹かれる美しい体験でした。
また、茶室の天井に桜の枝を吊るし、客がお茶を飲むタイミングで障子を開き風により上から桜が舞い落ちる様で客を驚かすという演出もカッコ良かったです。
しかし、本作は利休の内面に焦点を当てている割に、茶道を極めようと志した
理由が(少なくとも私には)全く伝わらなかったので、一期一会を説いた人の映画としては大失敗だったと考えます。
ただ、千利休を演じた市川海老蔵はとても良く、若い頃は奔放な遊び人、妻を娶ってからは良い夫、仕事ではその道を極めし者と、ほぼそのまんま本人だと感じました。
この映画に一番欠けているのは、「名物」であり露骨に言えば「金」だと考えます。
多分、この映画の意図は、そういうイメージではなく千利休も普通の人だったと言いたかったのだろうと考えますが、そんな利休像に需要があるとは思えません。
仮にそういう目線で描くなら、もっと奥さんや娘さん、宗次や長次郎さん等身内を中心に描く方が良かったのではないかと考えます。
利休にたずねるより、映画利休を観る方がお勧めです。
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