mixiユーザー(id:4941862)

2019年07月09日23:55

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映画「新聞記者」☆☆☆

2019年7月7日(劇場鑑賞)

意地の悪い言い方をすると、映画ペンタゴン・ペーパーズの日本版みたいな映画でした。
しかし、この映画を劇場で鑑賞することができてとてもうれしかったです。その理由は、日本の政治と新聞(報道)の現実を描いている点、関係や会社(組織)の中で良心の呵責に耐えながら働く人を鋭く描いている点、そして何より現実に今起きていることをストレートに映像化したという歴史的意義に共感したからです。

物語は、新聞社に届いた大学新設計画書を巡り内閣情報調査室との暗闘、ある官僚の死の真相を描く。

最初に苦言を一つ。
悪の組織(内閣情報調査室)が暗い部屋で仕事しているとかダサいと思ったのと、この物語全体に結論を急ぎ過ぎていてラストの展開とのバランスが悪いと感じました。
※こういう映画は、聞き込みと証言で徐々に真相が明らかになる方が面白い。
それと、自分が内閣情報調査室に所属している割に主人公の情報に対する接し方が雑で、自分のスマホで新聞記者と電話するとか、新聞記者からメールで送られてきた記事を職場のトイレの中で自分のスマホで確認するとか迂闊すぎると感じました。
※公衆電話とは言いませんが、プリペイド式の携帯電話を買うシーンとかあってもよかった。

主役2人の演技はとても秀逸で、松坂桃李の台詞に無い「表情」や「視線」等で主人公の揺さぶられる心の内を表現する演技とシム・ウンギョンのつたない日本語の切ない台詞回しや涙一発で感情移入させられました。
その他、この物語劇中の最大の悪役である田中哲司のタイミングの良い気遣いの数々、奥さんが出産した翌日に出産祝渡すとか外務省が懐かしいかと冒頭で聞くシーンがあったりと常に主人公の行動を監視している様子が分かります。また、シム・ウンギョンのお父さんの死の真相を教えてあげるタイミングなんかもとても良かったです。

ちなみに、ペンタゴン・ペーパーズのラストは政府に脅されても挫けず発表したワシントン・ポストを他社が追従することで全国的な世論を盛り上げ政府に打ち勝ったという話でしたが、この映画はその流れを踏襲しながらそんなに上手くいかないぞと思わせるような演出で観客に問いかける形で物語を終えます。
個人的な見解ですが、主人公は家族のために全てを忘れ外交官として海外勤務の道を選ぶのではないでしょうか。

この映画で描かれる実際の事件を一つ一つ挙げるのは、もっと詳しい人に任せるとして政府による情報操作や国民の監視はどこの国でも問題は常にあるということを忘れないためにも、国民全員が観ることをお勧めします。

誰よりも自分を信じ疑え!!

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