2019年7月2日(BS鑑賞)
1974年の映画なので、派手な音楽で盛り上げたりド派手なアクション&大爆発は無いですが、抑制の効いた緊張感ある演出と巧妙な伏線に、最後は主人公よろしくニヤリとしました。
物語は、地下鉄をハイジャックし身代金を奪い逃げる犯人と事件対応する警察の話です。
地下鉄をハイジャックすると聞いて誰もが思うであろうこと、「地下鉄からどうやって逃げるのか?」に対して、この映画は後の映画史において何度も何度も使われる小道具を用いて解決しています。
普通に地下鉄のことを全く知らない観客に向けて、乗客の中にいる(地下鉄の)元運転手や主人公が色々と状況を解説してくれるのも良い演出でした。
特に、「地下鉄は、赤信号で安全装置が働き運転手がブレーキ操作しなくても勝手に止まる。」とか、「運転手がアクセルを踏み続けないと地下鉄は止まる。」など物語上重要な情報を自然と観客に伝え盛り上げることができていました。
それと、この映画のミソは警察と犯人は無線でしかやり取りをしていない、つまり顔を見ていないことにあります。
そのことが、ラストの洒落た終わり方に繋がるので最後まで緊張感が持続しています。
老人っぽい変装、犯人達がお互いを色のニックネームで呼び合う設定など、犯罪映画の古典的な演出もこの当時は多分新鮮だったのだと考えます。
現代の基準でも十分面白いですが、犯罪映画の勉強という意味でもお勧めです。
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