2019年2月3日(劇場鑑賞)
前作「クリード〜チャンプを継ぐ男〜」が、ロッキーシリーズをグツグツと煮て作った濃厚なスープだとしたら、今回は前作の残り汁にロッキー4を足してその上澄みだけを取り、塩で味を調えた澄まし汁のような作品でした。
物語は、アドニスの父アポロをリングで殺したドラコ親子と30年の時を経て息子同士が戦うという話です。
普通に一つの作品として良い映画でしたけど、前作の劇場鑑賞時の興奮からすると大分ガッカリした印象です。
何がガッカリしたって、アドニス王者になる→ロッキーに負けて底辺暮らしのドラコ親子渡米&アドニスに挑戦→反則でアドニスベルトを守るも心はガッツリ折られる→モスクワで再戦する。
という物語の荒筋は観る前から大体予想ができていた(ロッキー4の荒筋をなぞることは予想済み)のですが、アドニスが虎の穴で修業しロッキーのように鋼の肉体を手に入れモスクワに乗り込むというのが納得できなかった。
なぜなら、アドニスはロッキーを師と仰ぐも、あくまでアポロの子であり、ロッキーはかつてアポロからフットワークを習い野獣のようなミスターTを倒したのだから、今度はロッキーがアドニスに父アポロのようにフットワークを教え、野獣のようなドラコ(息子)を翻弄し倒す方が良かったです。
ただ、試合の終わり方はドラコに対する敬意と一本の映画として決着をつけなければいけない興行面を両立する良い決着の付け方だと思いました。
最後に、ブリジット・ニールセンをあのような形で登場させたのには本当に驚きました。
もう3は出来ないと思いますが、前作が父(アポロ)から子(アドニス)への魂の継承だとしたら、今作はアドニスが父として一人のボクサーとして成長する物語でした。
追記:ドラコ親子がクリードにアメリカで反則負けした後、祖国の英雄としてロシアで好待遇で迎えられるシーンは、ロッキーがアポロに勝ったあとのようで良かったです。
むしろ、ドラコ親子にフォーカスした方がこの映画良くなったのではないかと思いました。
特訓シーンもアドニスの方が科学的で、ドラコの方を野生的にした方がイメージ合っているし、どうもリッチでクールなアドニスがニューメキシコの砂漠で地獄の猛特訓って合わなかったです。
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