2018年10月27日(劇場鑑賞)
ドキュメンタリータッチで大きな見せ場も無いけど、映画作りに賭ける想いが強烈に伝わる作品であり、映画好きほどその熱量にヤラレテしまうことだろう。
物語は、1969年の若松プロダクションを舞台とした青春映画で、当時の若松プロの様子を描いている。
門脇麦ちゃんを筆頭に、出演者の熱演により物語世界にのめり込むことができた。
また、新人ADが段々とベテランになり助監督として現場を仕切るようになる過程に、主人公(門脇麦)の成長が重なっていることも、この物語上重要な演出の一つだと感じました。
そして、映画作りの手順を丁寧に描いているところも、この作品の魅力の一つです。
特に、カメラと役者の位置を確認、それに照明やら小道具やらを決めてリハーサル、それから本番という一連の流れを観れたことは勉強になりました。
また、個人的には冒頭オープニングクレジット場面の昔風な作りに懐かしさを感じました。
60年代全盛だった学生運動の終焉と、その過程でより過激化する左派運動家の様子や、漫画家の赤塚不二夫、映画監督の大島渚等の実在の人物も登場することから、実録物として面白さもあります。
飲み会のシーンや、タバコを吸うシーンの多い映画で、この映画を観た後無性にタバコ吸ってウイスキーを呑みたくなりました。
映画を撮る人を撮る映画と言う意味では、「カメラを止めるな!」と同種の映画と言えなくもないですが、この作品は露骨に現実世界寄りなので最後はとても苦い結末になっています。
その余韻も含めてこの映画はひとつの作品だと考えます。
映画好きには、お勧めです。
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