mixiユーザー(id:4941862)

2018年07月01日22:26

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映画「犬ヶ島」★

2018年6月16日(劇場鑑賞)

 犬派と猫派の文明の衝突は、日夜世界中で論争を巻き起こし、ときに流血の惨事にもなるけれど、犬を大切に思う気持ちに欠けている私にはちょうど良い塩梅の映画でした。

 物語は、架空の日本の都市メガ崎市を舞台に犬を駆除しようと画策する小林市長に対し、抵抗する小林アタリと犬たちの活躍を描く。

 まずは、監督の日本に対する愛情と深い理解を感じました。
冒頭の神社の場面と太鼓を打つオープニングや劇中唐突に俳句が読まれる場面が挿入されたり、昭和な感じのラーメン屋で野球少年がテレビを見ている場面、ヤンキーっぽい学生や特撮っぽい科学技術描写等、ちょっと古めの日本観を情報量特盛で画面の端まで埋め尽くされていました。
また、ウェス・アンダーソン監督の作風でもある左右対称(シンメトリカル)な画作りがこの映画においてとても魅力的に活かされていたこと、人形(パペット)を使ったストップモーションアニメーション映画としての完成度、特に犬の毛並や表情など人形の造形も愛らしく、一つ一つのシーンが絵画のように見えてとても美しかった。

犬を駆逐するための手段として、「ドック病」を流行らせて市民の危機感を煽り、犬をゴミの島へ捨てることを法整備するというのは、とてもロジカルで良い犬の駆除方法だと感じました。

犬軍団の多数決で物事を決定するところとか、犬は群れて生活するという犬性を大いに感じさせる良い演出だと感じたし、犬に英語をしゃべらせることで主人公アタリの日本語と対比させ、言語でのコミュニケーションは成立していないことを表現するなど、細部に監督のこだわりを感じました。

残念だったのは、物語本編の話し運びがとても鈍重だったことで、この映画105分でも長く感じた。※原因は、私の犬に対する共感力が無かったためであり、この映画は悪くない。

犬好きな人にはお勧めです。


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