2018年2月11日(劇場鑑賞)
何気ない日常を切り取った作品と言えば聞こえがいいけど、この映画約2時間で起こる見せ場が、「(パターソンさんの大切にしていた)詩を綴ったノートを飼い犬に喰い散らかされた。」とか「(恋人がバザーに出品した)パンケーキが思った以上に売れた。」など普通の映画だったらディテールの部分を、ことさら注目することもなく普通に描くので、やっぱり盛り上がりに欠ける映画でした。
物語は、ニュージャージー州パターソンに住む、パターソンさんの1週間を描いた作品です。
映画の見方を訓練する教本のような映画で、完全な玄人向けでした。
例えば、パターソンさんの趣味である「詩」を、物語中盤で女の子に解説するシーンがあります。
そこで、「韻を踏む」という詩の構造について話しをするのですが、この映画の構造「朝、ベットから起きる」→「朝食を取る」→「昼、バスの運転手として働く」→「夕方、家に帰って奥さんとの会話」→「夜、犬の散歩&バーで1杯のビールを飲む」×7日間も、その韻を踏むという構造に則して作られています。
その他、何気ない日常を切り取っているけど、前の日との違いを、パターソンさんの遇う人が結構な比率で双子だったり、仕事終わりに家に帰ると毎日ポストが傾いていたり(このポストが傾く真相は、この映画最大の爆笑ポイント)、家具を恋人がペイントして雰囲気が段々変わったり、多分恋人の作る飯がまずいため水を多く飲んだり、朝の寝起きの様子で前の夜この二人セックスしていたなと察するなど、一言も説明は無いですが読み解くことはできます。
それはそうと、映画「スター・ウォーズ〜フォースの覚醒〜」の頃から比べると、アダム・ダライバーの力量は比べ物にならないほど上がっていました。
仕草や少ない会話など演技によって説得力を与える素晴らしい演者だったと考えます。
それと、ヒロインのゴルシフテ・ファラハニは美人でした。
あまりの美人さに、こんな彼女がいればリア充だよねという激しい嫉妬により、映画を観る目が曇ってしまう危険性すら孕んでいるほどでした。
という醜い男の嫉妬は置いといて、噛めば噛むほど味が出る良い映画だったと思います。
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