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2018年01月05日21:48

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映画「スター・ウォーズ〜最後のジェダイ〜」★★

 一本の映画としては、最低の出来で152分の長尺を全然活かしていなかった。
しかし、(公平な価値観を目指す)ディズニーの戦略を忖度すると、この映画は素晴らしい出来だと思う。
つまり、ルーカスフィルムからスターウォーズの版権を買い取ったディズニーの最初の作品が、旧ファンへの目配せと魅力的な新キャラを半々で配分した「フォースの覚醒」、二作目が「名もなき反乱軍兵士」の犠牲を描いた「ローグワン」。そして、本作は旧スターウォーズより受け取ったバトンを、(ディズニーの考える)新スターウォーズに定着させた作品でした。
※ひねくれた考えだが、20世紀FOXを買収したことで、もう遠慮する必要なくなったのかなとも考えた。

以下、新旧比較。
〇主人公の設定(旧設定/新設定)
スカイウォーカー家の血統/名もなき家柄
〇ジェダイの騎士(旧設定/新設定)
師弟制による厳しい訓練の末身に着けるもの/(ほぼ)独学
〇シス(闇)とジェダイ(光)(旧設定/新設定)
敵、倒すべき敵!/光と闇はバランスが大事、両方持ち合わせている。

物語は、ファーストオーダーに追われるレジスタンスが無事逃げ切りました。めでたしめでたしです。

いつも、物語は三行以内にまとめようと努力しているのですが、この映画中身がすっからかんなので、荒筋はなんもないです。

新キャラのポーグという鳥ですが、チューバッカに焼き鳥にされた仲間を見る目はギャグ演出としてとても笑えました。
新キャラではないですが、ヨーダ(しかも人形版)が現れルークと昔話&経験を伝える重要性を語るシーンはとても良かったです。

どうしても許せない旧キャラ(ルーク)の扱いの件。
ルークがレイから差し出されたライトセイバーを投げ捨てるのは、(ヨーダも似たようなことしたので)まあ許すとして、レイから修行を懇願されて断固拒否、しかもチューバッカからハン・ソロの死を知らされても頑なに引きこもる態度をとったのは許せない。
彼との友情はそんなものなのか、何度も死線をくぐり抜けた戦友じゃなかったのかとイラついた。
しかし、その後のR2D2によるレイア姫メッセージの再生にルークと同じ感想を持った。(ルーク談:それはずるいよ、R2。)
それから、ルーク周りで言うとC3POと会話ではなくウインクを交わすシーンは長年の友情が濃縮された名場面だった。

SWとしてはどうかと思うギャグシーンの多い作品でしたが、ハックス将軍のギャグシーンはどれも面白かったです。
特に、スノークが殺されて動揺する最中カイロ・レンによる「俺が次の最高指導者!」発言に対して、「軍は俺の指揮下にある!!」と真っ当な主張をするも、カイロ・レンによるフォースグリップにあっさり降参し、「あなたが最高指導者です!!!」と言うシーンは笑いました。

最後の唐突なポー・ダメロンによる「察した行動」に象徴されるように、この映画は物語がすっからかんなのに、細部の情景が作りこまれていることから、↑のように場面ごと素晴らしいシーンがある反面、一本の映像作品として何も残らないという最悪な作品になりました。
普通の良い映画は、台詞で説明するのでなくちょっとした行動や仕草(表情)で観客に感じさせるのですが、この映画の場合、もっと台詞で丁寧に説明した方が良いと思いました。

最後に、ベン・ソロ(カイロ・レン)とレイの共闘による、赤い鎧武者との戦闘シーンは暴力的でワイルドな超カッコイイ場面でした。
そして、カイロ・レンが母殺しをためらったのは良い演出でした。
その後のレイア将軍がフォースを使って宇宙遊泳するシーンは度肝抜かれましたけどね。


これで、旧シリーズからの決別を果たしたSW叙事詩。
ラストの(フォースでほうきを手に取る)少年が象徴するように、これから語られる物語はスカイウォーカー家とか考慮しなくて良いので、もう割り切ってガンガン攻めた次回作を期待します。

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