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2017年11月12日23:28

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映画「ブレードランナー2049」☆☆

 元の作品がSF映画の傑作でカルト的な人気を持っているため、本作もそちらに寄せて作られた印象。しかしながら、謎が解けても全く解決した感じの無いあのラストは正直受け入れがたい。

物語は、2049年カリフォルニアでレプリカント(人造人間)を解任(殺害)する仕事を請け負っているブレードランナーを主人公に、レプリカントが子供を産んだという事実を追及するサスペンス映画です。

最初に、この映画難解すぎて理解するのに2回観ることになった。
つまり、「知る覚悟はあるか。」というキャッチコピーは、サスペンス感を煽るだけでなく「この映画大変難しい構成ですが前作の復習及び予習を済ませてから鑑賞ください。」という親切な宣伝文句だったという訳でした。
それから、長い。この映画長すぎる。
SF映画で2時間43分は集中力が持たない。
ハリソン・フォードとライアン・ゴズリングの格闘シーンと最初の事件を削ればもっとすっきりすると思った。
まあ、愚痴を言うくらい魅力的な作品ではあるけど。。。

本作の魅力は、主人公であるレプリカントKとホログラフィーAIのジョイとの恋愛関係で、物語終盤ウォレス社の街頭広告で(同型モデルの宣伝として)ジョイが映し出されるところから、主人公が立ち直りデッカードを助ける決意を固めるシーンはグッときました。
それから、ジョイ絡みで言うと自分と娼婦を同期させてKとのセックスからの翌朝「あなたの役割は終えた。」と娼婦を冷たく部屋から追い出すあたり、恋人としても優秀だなって思いました。
正直、こんなラブドール?みたいな商品販売されたら、普通に人類は滅ぶと思いました。

全然話し逸れますが、本作に登場する2人の女に「ジョイ(アナ・デ・アルマス)」と「ラヴ(シルヴィア・フークス)」って役名にするあたり、リドニー・スコット監督の女の趣味は名匠の域に達していると思いました。
下世話な言い方ですが、見守りながら支える「ジョイ」と積極的に行動する「ラヴ」は、男の妄想する女性の好みから見ても対極で、まさに両手に花状態の満漢全席としても楽しめます。

敵役のラヴも超可愛かったですが、彼女がネイルの手入れをしながらKを無人機でストーキング&ミサイルでKをフォローするシーンはカッコ良かったです。

ライアン・ゴズリングは本当に可哀そうな主人公で、同類であるレプリカントを解任するブレードランナーの職務に忠実なのに人間からは「人もどき」と侮蔑され、使い捨ての道具として扱われます。そんな彼の一見無表情でも染み出る感情の機微がこの映画の魅力の一つです。
彼の最後の笑顔、レプリカントも自然と優しい嘘をつけるもんだと感動しました。
それと、これは前作からのトリビア的な話ですが、物語中盤で蜂の巣にKは手を突っ込みますが、これは前作のレプリカント発見装置の質問からのオマージュです。

ところで、前作からのテーマである「人間とレプリカントの境はどこにあるのか?」という話はもう終わりましたね。
レプリカントとセックスするだけなら、楽しくだけですが子供も生まれるみたいなので。

個人的には、レプリカントやホログラムAIとずっとイチャイチャするだけのスピンオフを希望…なんてことは考えてませんが良い作品でした。
最後に、こんな火中の栗を拾った監督ドゥニ・ヴィルヌーヴはすごい人だと感心しました。

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