mixiユーザー(id:4941862)

2017年10月31日23:35

183 view

映画「バリー・シール〜アメリカをはめた男〜」☆

 アメリカを騙して社会主義者や革命家、麻薬カルテルの間を飛び回って運び賃を稼ぎまくった超過激派の運送業者の一代記を描いた作品で、CIAの秘密工作がいかに野放図だったかよく解った。

物語は、冷戦下のアメリカで中南米の軍事政権をコントロールしたいCIAの思惑に翻弄され、さらに南米の麻薬カルテルや軍事政権、ゲリラからも頼りにされた運び屋の話です。

冒頭の航空機会社TWAでパイロットとして働くシーン(普通に飛んでいるのに、自動操縦を解除して乱気流を装い乗客と同僚を驚かす)で端的にバリー・シールという人物像(安定よりスリルを求める)を描いています。
そして、パイロットの手荷物としてキューバ産葉巻を密輸し、それを宿泊するホテルの受付の男に売る。さらに、その葉巻がホテルのバーで転売されているシーンを映すという、物語の大体の流れをほんの数分、しかも台詞無しで説明するという親切設計でスタイリッシュな映画でした。


この映画の面白いところは、CIAから飛行場付きの飛行機をもらって、しかも内職(密輸)を黙認されてガンガン稼ぐところはバブリーで楽しい描写で、お金あり過ぎて庭に埋めようとすると、掘った穴からまたお金が出てきてうんざりするシーンとかすごく笑いました。
普通220億円も稼いだら仕事せずに豪遊しまくって乱痴気騒ぎのパーティー三昧が人としてあるべき道だと信じてやまない自分としては、どんなに稼いでも律義に麻薬を運び、銃を運び、情報を運び、ゲリラを運ぶ主人公は真面目なサラリーマンに見えるのが不思議でした。
それはそうと、中盤の麻薬カルテルのパーティーシーンで裸の男女がゴールの札束&高級スポーツカーを目指して競争するシーンや、飛行機の中で奥さんと急降下無重力セックスシーンは夢があってよかったです。


この映画のタイトルは、偽りありでアメリカをはめたのではなく、アメリカにはめられた男とすべきでした。
まあ、「はめられた男」より「はめた男」の方が面白そうですけど、この物語の顛末は悲惨で、奥さんと子供だけでも助かって良かったです。

最後に、本当は映画コンサルタントのようにダミー会社を作って資金洗浄したり、貴金属や株式に投資して税務署から目立たないような努力をした方が良いと思いつつ、稼いだお金をすぐに(寂れた町の)銀行に持っていき、貯金するというストロングスタイル、または天然で無鉄砲な感じが愛おしい映画でした。※警察に追われるきっかけは異常に高額な銀行取引。

あ、どうでもいい話ですが、ホワイトハウスに連行された時、まだ大統領になる前の空軍州兵パイロットに偶然会うシーンは笑いました。


1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年10月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る