単品でも楽しめますが、前作「プロメテウス」と「エイリアン1、2」を予習してから観ると、面白さが倍増する映画でした。+「ブレイドランナー」も知っているともっと良い。
物語は、惑星オリガエ-6への入植船コヴェナント号のクルーが謎の信号をキャッチし地球に似た謎の惑星へ進路変更し降り立つとエイリアンに襲われて悲惨な事態となった…という内容。
最初に、これだけははっきりと馬鹿な脚本だと思った点を一つ。
未知の惑星に入植しようとする連中が、マスクやヘルメットなど宇宙SFっぽい装備もなく普通に地球の僻地に行く恰好で降り立つという狂気に驚いた。
そして、2,000人もの入植者を送り込む宇宙船に、上陸艇が1隻しか積んでいないとか、天災でなく人災だったのではと思ったりもした。
前作のプロメテウスが、人による創造主探索の物語だったのに対して、本作は、人造人間(アンドロイド)によるエイリアンの創造の物語なので、2つ観るとちょうど対になっている。
そして、前作はタイトルからしてギリシャ神話だったのに対して、本作は北欧神話、もっと具体的に言うと神々の黄昏(ラグナロク)を暗示していて、人間という創造主に人造人間が戦いを挑み、勝利するという結末になります。
そのことをアバンタイトルで全部示唆しているうえに、ラストにまた繰り返すという親切設計な映画でした。
タイトルの出方は、もろにエイリアンで劇場の大画面でアレが観れるだけでもうれしかったです。
しかも、謎の惑星でエイリアンに襲われて命辛々入植船コヴェナント号に戻ってからの展開は、エイリアン1〜2のオマージュ全開で正直落ちまで含めて全部分かっていましたが、それでもやはり面白いし、ポスターにも載っている「宇宙で戦う乙女の正装”タンクトップ姿’’」にはやはり揚がりました。
ヒロインのキャサリン・ウォーターストンは、ちょっと可愛さに欠けますがエイリアンは戦う女の映画のため、これくらい芯の強そうな感じの方が合っていると思いました。
人造人間(アンドロイド)のウォルター&デヴィッドは、本作の主人公と言っても良いくらいインパクトを与えるキャラでした。
ウォルター&デヴィッドによる人造人間あるあるの会話シーンで、音楽と作曲に絡めて分かりやすく人造人間は人間では無いということを示すのですが、昔のエイリアンでは赤い血の代わりに白い血液が出ることで表現していたのに比べてとてもお洒落でした。
エイリアンぶっ殺してヒャッハー!!とか言っていた昔が懐かしいくらい、小難しい高尚な映画に成り上がってしまったことに、若干の寂しさを感じるけど自分の成長と重ねるようで、とても面白かったです。
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