頂上にいても全く景色が見えない上に強風が吹きつけるばかりなので、食事休憩を取った後で直ぐに下山を開始した。
そうすると見る見るうちにガスが晴れるようになってきた。
噴火口近辺の平坦な道直前に、避難小屋近くの上りで抜いた女性二人組が登ってきた。
あまりにも風が強いので撤退したものだと思っていたのだが、防寒着を身に着けて登って来ていたのだった。
しかし、頂上に着く頃には14:00になる上に、望岳台に戻ってくるには16:00を過ぎてしまうだろう、大丈夫なのだろうか心配になった。ペース自体もかなり遅そうなので。
噴火口の平坦な道に着くと、頂上にかかっていたガスが晴れ始めた。
先程の上りの時は暴風とガスのせいで写真を撮ることすらままならなかったので、周囲の写真を撮るのに専念した。
またこの時に限っては風もやや収まってきたこともあった(単なる嵐の前の静けさ)ので、余裕を持つことも出来た。
しかし、私は望岳台で登山終了ではなくさらに下山しなければいけないので時間は限られている。
もう少し登山道にいたかったのだが、台風本体がやってくる前に急いで下山をする事に専念することにした。
先程は昭和噴火口までの急坂は一心不乱に登っていたので時間は気にならなかったのだが、降りる際には倍くらいの時間を感じるようになった。
向かい風ではなく追い風なので楽であるにも関わらず、ペースが上がらない。
理由は寒さ除けで着ていたレインウェアが蒸してきたので熱射病になりかけていたのであった。
しかし、脱ごうにも風が強いために脱ぐことすらままならない。
しかしなく避難小屋までは黙々と降りることにした。
避難小屋に到着すると後ろから歩いてきた「頂上にて美瑛岳から縦走してきた二人組」に追い付かれてしまった。
それ程までにペースが落ちていたのであろう。
またこの場所では今後の行程を選択する判断に迫られることになった。
・タクシーの運転手さんお勧めの温泉がある白金温泉、ただし望岳台からさらに1時間山道を歩く
・目の前に見える吹上温泉、バスもやってくるのだが雨に降られた場合には逃げ場なし
最終判断は、タクシーの運転手さんの一言であった「お勧めの日帰り温泉」の一言で白金温泉へ降りることにした。
望岳台には15:30に到着した。
板で打ち付けられたレストハウスでは休むことは出来ないが、トイレと自動販売機だけはあるので一応休息場としての設備は整っている。
登ってきたときには車はたくさん止まっていたが、既に車はまばらになっていた。
登山道には人がほとんどいないはずなのだが、駐車場にはマイクロバスが止まっていた。(※)
レインウェアをザックに仕舞い込んで、白金温泉までの下山を開始した。
望岳台からは2本のルートがあるのだが、最短コースである「望岳台歩道」で降りることにした。
登山コースとなっているのだが、昔の十勝岳スキー場のゲレンデコースである。
登山道としては全く整備されていないのだが、望岳台および避難小屋にある観測設備への電線が張られているため一応電力会社の巡視路みたいな感じで轍は残っていた。
日陰部分は昔のゲレンデ幅、日向部分は藪漕ぎという最悪コースである。
さらに最悪なのは人気が全くないため、いつヒグマが出てきても変ではない道である。
しかしゲレンデ跡なので、斜面は緩やかであったのは幸いで、歩くペースは早めることができた。
白金温泉近くになると、温泉の源泉場となっているようで歩道の両脇から湯気が立ち込めていた。
この部分のみ車が入れるようになっていた。
望岳台からは40分程で白金温泉まで下山し終え、登山は無事完了した。
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旅行日:2014/08/10(Sun)
写真:
十勝岳直下の急峰と平坦な噴火口との転換点か頂上方面(美瑛岳から縦走してきた二人組が下山中),
噴火口エリアの雪渓, 望岳台から十勝岳(下山時16:00)
※
私の下山時刻より30分後で新得〜十勝岳〜望岳台を縦走した団体があったようである。
この団体が望岳台に止まっていたマイクロバスを利用していた団体だと思われる。
コースレポートを読むと、意外にも新得側はそこまで強風が吹き荒れていなかったことに驚きがある。
http://ikobushi.exblog.jp/22279349
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