(二日目)
外が明るいので目が覚めてしまった、それもAM3:30である。
道東の六月は異常に日の出が早すぎるのである。
ペアレントさんから、自転車を勝手に借りていいとのことだったので、能取岬へ向かうことにした。
岬へ向かうまで一台の車すら出会わなかった。
岬の近辺には牛が放し飼いされていたのだが、この牛達もほとんど寝ているような感じだった。
岬に着いたのだが、天気が薄曇の天気だったため、景色がまるでダメだった。
朝食はAM7:30と聞いていたのだが、この時点でまだ5:00である。
このままYHに戻っても暇なだけなので、網走市街地へ向かった。
その頃になると霧雨が降り始めた、どんどん気温が下がり始め体感温度は15度を切ってしまっていた。
市街地を自転車で走っていたのだが、朝早すぎるため人通りも一切無く面白みも感じなかった。(※注1)
"網走"という街は名前は有名だが、人の気配が全く感じられない変わった街である。
YHへ戻り、今日の宿である岩尾別YHへ予約を入れた。
そうすると「今日の昼までに来られませんか?」という変わった案内を受けた。
予定では夕方頃に着く予定にしていたので、夕方に着きますと言っておいた。(その理由は後述)
朝食を食べYHを後にした。YHで売っていた物品を買わなかったのでもちろん送迎はしてくれなかった。
まずは博物館網走監獄へ向かった。
昨日は本物の刑務所へ向かったが実際に中には入れなかったので、物足りなかったためである。
やはり博物館とは言っても、本物を移設しただけあって迫力がまるで違う。
実際の五方向に分かれた舎房の中に入ってしまうと、気持ちが良いものではない。
但し見て周っても府中の時に経験したような"実際の生活感"は、やはり感じないそこだけは博物館である。
その後原生花園へ向かった。
たまたま次の列車は「原生花園スタンディングトレイン」であった。
単行のディーゼルカーにノロッコ(トロッコ)が着いている列車である。
但しこの日は霧雨で気温も10度位になっていた(朝よりも気温が下がった)ため、誰一人ノロッコへは向かわなかった。
ディーゼル車内は暖房が焚かれていたような日のためである。
原生花園駅で降り、小清水の原生花園を見て周った。
花の時期にはまだ早すぎたようで、探し回っても黒薔薇が数箇所咲いていただけであった。
(原生花園駅で降りたときに乗車証明書をもらったのだが、「流氷ノロッコ号」の証明書である)
次の列車で知床斜里駅に向かった。駅に着いたのは良いのだがYH方面行きのバスは1時間以上来ない。
…かといって斜里の駅の周りには見るものも特にない。
仕方なくパスターミナルで暖を取るながらずっと待つことにした。
ようやくやって来た知床大橋行きのバスは、私を含めて3人しか乗らなかった。
知床はもう少しメジャーな観光地ではなかったのだろうか?
思いっきり過疎なバス路線に乗り込み駅を後にした。
市街地を抜けると、バスは猛スピード(80km/hは越えている)で飛ばし始めた。
路線バスがここまで飛ばすのは、宗谷岬へ行った時の宗谷バス以来である。これは当たり前なのか?(※注2)
ウトロを過ぎると車内には誰一人居なくなった。完全にYH行きの送迎バスである。
YHへ到着して受付をしようにもしばらく誰も出てこなかった。(少し待ったら出てきたのだが…)
その頃は丁度、シーカヤックをして帰ってきた直後らしく慌しかったためとの事である。
今朝「昼まで来られますか」という案内は、
金曜日から日曜日までの2泊3日で、シーカヤック体験宿泊ツアーをしており、
海もナギで都合が良いので「シーカヤックを一緒にしませんか?」という誘いだったのである。
自分自身は「シーカヤック」が、どういうものか判らなかったので、
おそらくその時に言われていても、行きますとは言わなかったとは思うが…。
夕食もそのツアーの人達に合わせた感じになっていたので、カニの大盤振る舞いであった。(※注3)
花咲・タラバガニのような高級ガニではないのだが、とにかく大量である。
ペアレントさんが言うには安かったので大量に買ってきたとのことである。
あまりにも大量だったため、全員無口になりカニを食べていた。
それでも結局は食べきれず1/3位は残ってしまった。
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旅行記:2000/06/10 Sat.
写真: 能取岬, 能取岬近辺に居た牛, 原生花園スタンディングトレイン・ディーゼルカー車内
※注1
市街地よりも高台の上の方が近代的なロードサイド店舗が多い町並みが広がっている。
それを知ったのは大分後になってからである。
※注2
地元では飛ばすのは当然という感じである。
斜里バスパッシング伝説を聞いたのも、この時の岩尾別YHの時である。
逆に「宗谷バスって飛ばすのか?」と言われた位である。
※注3
泊まっていた人は自分以外は、シーカヤック体験宿泊ツアーの人たちだけである。(自分を含めて全員で4人)
ペアレントさんからは
「オフシーズンだから大盤振る舞いできたけれど夕食代では赤字。あまり口外しないで欲しい」との事だった。
今回書いたのは、現時点では夕食提供スタイル(単品 or 豪華な定食形式)が変わってしまっており、
このような感じで出すことは、今後も考えにくいためである。
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