(五日目)
雨がテントに当たる音がして目が覚めた。
小雨程度の雨だったのだが、ビニール製のテントの中では相当大きな音になるのである。
雨は早々に上がり、今日も良い天気となりそうである。
とうとう今日は目的地であるカラコルム(ハラホリン)に着く日である。
実際、目の前には見えているのである。
朝食を食べ出発した…が、全然着く気配が感じられない。
泊まった場所は高台の上だったので間近に感じられたのだが、
平地に降りてしまうと、全く見えないのである。
見えるのはアザミだらけ、このアザミは馬の大好物のため食べてばかりで先にも進んでくれない。
先に進むと小川というか用水路を渡ることになった。
橋など在るわけはないため、馬に乗ったまま渡るのである。
結構水の流れが速いため、落馬しようものなら流されて取り返しのつかない事になるくらいである。
もちろん遊牧民の人の手伝いがあり、なんとか渡りきることが出来た。
自分自身はブーツの代わりに黄色の長靴を履いていたのでなんともなかったのだが、
周りの人は靴がずぶ濡れになり、かなり悲惨な状態だった。
渡りきったところで昼食となった。
また昼食中に通り雨となった。乾季とは言えども雨は降るのである。
やはり標高1,500mを越えているので陽が隠れると相当寒くなった。
昼食後は小麦畑(なので灌漑用の用水路があったのである)を避けずに直進した。
(回り道が見当たらないので)
馬は小麦を容赦なく食べ続けた。畑の持ち主はたまったものではないだろうが…。
2時間程経ち、ようやくカラコルム(ハラホリン)のエルデニ・ゾーに着いた。
観光客が大挙して馬で乗りつけたため、かなり周囲から浮いていた。
欧米系の観光客は、
チャーターしたヘリコプタ(ロシア製でプロペラが2機着いている大きいサイズ)で
豪勢に飛んできていたくらいである。
エルデニ・ゾーは四方を1Kmあたりの城壁で囲まれている。
ただしその城壁の中は建物自体は少なく、スカスカな感じである。
遊牧民の人に着いて行き、仏教系の寺院・ラマ教の寺院とお参りして行く。
さすがにラマ教のお祈り方法はわからなかったので、遊牧民の人の真似をした。
お土産売り場では、容赦なく土産物を勧めてきた。
モンゴル式の服と帽子が妙に気に入った。
しかし明らかに現地価格よりも高く売っていたため、手持ち現金が足らず諦めた。
夜はカラコルムの街から少し離れた街道沿いの草原に泊まることになった。
今までよりも街中に近い事も有り、星空は少し見えづらくなった。
明日の朝でトレッキングツアーが終わることもあり、
遊牧民の人達との「さよならパーティ」が開かれた。
交互に歌を歌いながら酒(ビールor馬乳酒)を飲み交わしていくようなものであった。
楽しい宴は夜10時過ぎまで続いていった。
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旅行記:1999/8/18
写真: 小麦畑, エレデニ・ゾー内の寺院
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