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2026年07月02日05:34

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雨女ならぬ、地震ビジネスマン

1995年の阪神・淡路大震災と、2011年の東日本大震災。
この二つの大地震に、どちらも出張先で遭遇した人は、いったいどれくらいいるのだろう。
ふとそんなことを思って、フェルミ推定でざっくり考えてみた。

フェルミ推定というのは、正確な調査が難しい数量を、手元にある限られた情報から大まかに見積もる方法である。
厳密な統計ではないけれど、「だいたいどのくらいか」を考えるには便利だ。

まず、阪神・淡路大震災のとき、神戸に出張していたビジネスパーソンがどれくらいいたかを仮に考える。
日本全国の働く人のうち、出張するような人をざっくり2000万人とし、そのうち当日、神戸に出張中(早朝の地震なのでホテル宿泊中)だった人を2万人くらいと仮定する。
確率は 2万÷2000万=0.001、つまり0.1% ほどになる。

同じように、東日本大震災のとき、仙台や沿岸部に出張していた人を4万人くらいと仮定すると、こちらは
4万÷2000万=0.002、つまり 0.2% である。

この二つが16年離れているので、かなり乱暴ではあるけれど独立した出来事とみなして掛け合わせると、(この16年出張の多い仕事から外れていないという仮定も乱暴だが)
0.001×0.002=0.000002

これに母数の2000万人を掛けると、
2000万×0.000002=40 となる。
つまり、ざっくり40人くらい。

ただし、実際には出張の多い人は何度も各地へ行くので、こういう人たちが確率分布の「右の裾」を広げるはずである。
そう考えると、実感としては60〜100人前後いてもおかしくない気がする。

さらに言えば、その中には新潟県中越地震、熊本地震、能登半島地震などにも、仕事や旅行や帰省でたまたま遭遇した人がいるかもしれない。
そうなると、もはや「雨女」「晴れ男」どころではなく、「地震ビジネスパーソン」とでも呼びたくなる。

もちろん、これは不幸の数え上げとして考えるより、あれほどの災害の近くにいながら無事だったという意味で、「強運指数」と考えたほうが前向きかもしれない。
それにしても、こういうことをざっくり計算してみるだけでも、日本がなんと地震の多い国かをあらためて思い知らされる。


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