西武渋谷が今年9月で閉店という報道、想定以上に話題になったのが少々以外。渋谷区民からすると、 西武百貨店は既にしばらく前から“死に体”状態に近かった。何らかのテコ入れがないと、あの駅前一等地での存続は破綻する予感は察していた。実際、昨年12月の日記で
「渋谷は昭和風のデパート事態がもうじき絶滅するような気がします。」とコメントしている。
例えば西武 A館に隣接するQFRONT。売上高世界一と言われるスタバが陣取る商業ビル。ここは次々とトレンドのテナントを入れ替えて、目まぐるしく事象の話題をリアルタイムに独占する。長期テナントはスタバと TSUTAYA ぐらいで、そのTSUTAYA もレンタルショップの面影は皆無。週単位で行われる最新イベントやPOP UP、ラウンジでのアニメ、VTuber、コミックなどを中心に人気 IP に溢れた空間を仕立て、 若者はこぞってここに集まる。支払いは完全キャッシュレス。
その隣にある西武A館, B館は、そんなトレンドにはまったく染まることなく、何年も同じ佇まいで変化がない。悪い意味での伝統維持で、自分が利用するのは友人の結婚や出産祝い 、定年退職する諸先輩への餞別の購入あたりでのみここに訪れる。POLO、ブロッサム 39、ラルフローレン、SCAPA、シャネル、ジバンシイ・・・プレゼント用のバカラグラスなんてここでしか買えないのではないか。でもこれらのブランドはもう若者たちに響くことはまったくない。店内は閑散としていて客層も高齢。かつて PARCOと共にDCブランドの聖地といわれた渋谷西武。コムデギャルソンやヨウジヤマモトなんて、ここが発祥地だった気がします。しかしこれも80年代バブル当時の話なので、未だにその残り香を残している“総合デパート”の存在価値は極めて希薄と言わざるを得ない。
だからといって閉店しても困らないかというと否で、地下食品売り場は渋谷駅周辺では超貴重。東急系の食品売り場(FOOD SHOW)より安いし、17時早々には値下げシールが貼られるので惣菜購入もここがベスト。そして紀伊国屋書店も放浪の末、現在は西武A館7階にいるのでまた移転?? 渋谷では希少価値となった書店がまたひとつ消えてしまうのか。更に心配なのはこの西武渋谷と背中合わせのビルに映画館が2館もあること。シネクイントとHUMAXシネマ、おまけでディズニーストア、パセラ、バルバッコア。この辺が同一区画なので、西武の巻き添えを食らって再開発対象にされたらとても困る。
◆西武渋谷店が9月末に閉店 周囲の商業施設との競争激化
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=63&from=diary&id=8721337
そごう・西武が、西武渋谷店を9月末で閉店すると明らかにした。そごう・西武がテナントとして入居する「A館」と「B館」が閉店し、「ロフト館」と「モヴィーダ館」は、営業を続ける見通しだという。
同社は今年3月に、新経営体制を発表した。4月1日付けで新社長に就任する代表取締役の劉勁(りゅう じん)氏は、大規模改装や組織改革などを進めてきたこれまでの改革フェーズから、一歩進んだ成長に向けて攻めるフェーズに入ることを表明していたが、新体制が発足する直前に同社の象徴ともいえる店舗の閉鎖という重い経営判断が下された。
西武渋谷店は、1968年にオープン。池袋を本拠地とする西武グループにとって、私鉄のターミナル駅である渋谷に出店することは、大きな転機となった。1973年に同グループがオープンした渋谷パルコとともに、1970〜80年代のファッション文化を牽引し、「渋谷=若者の街」というイメージを形成する要因のひとつとなったが、近年は周囲の大型商業施設との競争が激化し、撤退したブランドの空き区画が目立つようになっていた。
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