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2026年01月04日12:53

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「大命中!MEは何しにアマゾンへ?」感想

 これは近年、五輪を含む国際試合を席巻する強さの韓国のアーチェリー競技を背景に、五輪メダリストの元選手が、アマゾンの先住民族チームを率いて国際試合に臨む異文化交流コメディ。
 「エクストリーム・ジョブ」の脚本家ぺ・セヨンと、同作に出演したリュ・スンリョン、チン・ソンギュが再集結し、監督は、「ハード・ヒット 発信制限」のキム・チャンジュが務める。

 フォト
 アーチェリー韓国代表で、メダリストのジンボンは、競技引退後商社勤務のサラリーマンをしているが、今やリストラ候補。そんな彼に与えられた仕事は、南米の小国ボルドールに、アーチェリー世界大会でメダルを取らせること。ボルドールの大統領は、メダルと引き換えに金鉱山開発事業を任せると確約した。
 ジンポンはアマゾンの奥地にあるボルドールに向かうが、途中でヘリコプター事故でジャングルに墜落、先住民に助けられる。そこで見た先住民の弓の腕前に閃いたジンポンは、彼らを代表選手にする事を進言して……

 この映画、アーチェリーは近代的な弓矢であり、ならば弓矢を日常的に使う狩猟採集民族ならば得意のはず、と言うアイデア1点勝負のように思えるが、背景には、2020年以降世界大会を席巻する韓国のアーチェリーでの強さと、国民的関心の高さがあり、更に、昨年ブラジルで開催されたCOP30でも、森と住処を守る先住民の取組みが評価されるなどの世界的な動きもある……と言うなかなかタイムリーな企画で、こうしたものをさらりとやって来る辺りが韓国映画の強かな所だろう。

 映画は、「エクストリーム・ジョブ」と同様、べたでしつこい韓国ギャグに始まり、低レベルの異文化ギャグと言えるディスコミニュケーションネタの連発で、くどいくらいに笑わせようとして来る。これが時に行き過ぎにも思えるのが、脚本のぺ・セヨンの悪癖とも思えるが、これも好き嫌いだからなぁ……

 主役のジンポンを演じたリュ・スンリョンは、今回、リアクション担当で、大車輪の活躍。また、そのジンポンどころかボルドールの戦士らまで震え上がらせる妻役のヨム・ヘランも印象的だった。
 あと、ジンポンの上司役のコ・ギョンピョは大谷翔平似に見え、これは狙っているのか?と思っててしまったり……

 ギャグで始まった映画だが、徐々にシリアスになって行くのは韓国映画のお約束のようなもの。
 最後は、先住民族にも住み慣れた土地と自分たちの文化を守って生きる権利がある、と言う事を、相互理解の上で、多様性・公平性・包括性の観点をも踏まえて謳い上げる。
 これには、いささかカッコつけ過ぎ、綺麗にまとめ過ぎ、との印象もあるが、その「正しさ」には反論も出来ない。
 ドタバタギャグにも、こうして筋を通して来るのも侮れない所だと思う。
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