mixiユーザー(id:1750116)

2024年09月16日20:27

284 view

ブレーキの練習の仕方(中級者向け)

バイクの運転で最も大事なのに最も難しいのがブレーキです。
なのに、ブレーキの練習をしてる人は余りいない気がします。
教習所を卒業してからブレーキの練習をした事ないという人も多いかもしれません。

そんなんでは、パニックブレーキを掛けないといけない状況で、上手に対処出来ず事故や転倒をしてしまうでしょう。
練習していてもバイクで急ブレーキを掛ける事は非常に難しいです。
練習してないと出来る訳がありません。
一般道で60キロ以上、高速で120キロ以上から急ブレーキを掛けないといけない状況はあり得ます。

世界で最もバイクの運転が上手いモトGPのトップライダーでさえ、しょっちゅうブレーキが原因で転倒しています。
ブレーキを極めている人は世界に一人もいないのかもしれません。

ABSが付いているから大丈夫と思ってる人がいると思いますが、ABSに頼った限界ブレーキも実はかなり危険です。
交通機動隊、高速隊がよく大スピンして大事故を起こしていますが、ABSに頼った限界ブレーキが原因の事も多いです。

私はバイクに乗って40年間でパニックブレーキが原因で2回転倒しています。
一度は高校1年生の時に典型的な左折巻き込みで転倒しました。
自分では転倒しないギリギリレベルでブレーキを掛けながら避けたつもりでしたが、フロントタイヤが滑って一気に転倒しました。
後で見に行ったら、下がグレーチングになっていました。
これらの事から、限界付近までブレーキを掛けてハンドルを切ってはいけない事が学べます。
仮に現代の高性能ABSが付いていても転倒になったと思います。高性能ABSは、ABSの作動中に急ハンドルを切ったら普通に横にタイヤが滑ってしまいます。(縦には滑りません)

二度目はセンターラインのない細い峠道のブラインドコーナーで、大型ダンプが対向して来て逃げ道がなく、パニックブレーキを掛けて後輪がスピン状態になってしまい、止まる瞬間にハイサイド的に転倒しました。
このように限界ブレーキを掛けると、後輪の荷重が抜けてスピンを始めてしまう事があります。
故意のドリフトの場合は、荷重が完全に抜ける事はないので、ドリフトコントロールはし易いですが、故意じゃない慣性ドリフトでスピン状態になった時は後輪のコントロールが難しいです。氷の上のように全くグリップしなくなる事があります。
ハイサイドの制御はバイクの運転で最も難しい事の一つです。

練習しても極めるのが困難なバイクのブレーキですが、練習しないと尚更難しいですから、意識して練習する事をお勧め致します。
バイクの急ブレーキの練習をする人が少ない理由は、楽しくない事と、怖い事が理由だと思います。
その解決策として、なるべく楽しく怖くない練習方法を提案します。

100%のブレーキを練習しようと思うと、怖いし楽しくないですから、95%迄のブレーキの練習をしてください。
これでも十分ブレーキが上手くなるし、100%を目指すより安全です。
100%のブレーキを極める事なんてどうせ出来ないのですから、プロレーサーでもない限り目指す必要はないです。
100%のブレーキの練習は、たまに気が向いたら程度で良いです。
95%のブレーキを極められてない人が、100%のブレーキなんて出来ないですから、まずは95%のブレーキの練習をするのが良いです。
予見し切れない事はありますから5%でも安全マージンがあった方が良いです。安全の為に基本100%のブレーキはすべきではありません。
熱依存性があるブレーキや湿気で突然強いブレーキが掛かってしまう事があります。これは一気に100%のブレーキを掛けた時に起こったらロックしてしまいますから、必ず安全マージンは作った方が良いのです。

この感覚的に5%の余裕を作るだけで、怖くなくなり楽しく練習する事が可能になります。
95%でも無理と感じる人は、もっと配分を落として練習してください。80%からでも良いでしょう。
80%のブレーキを引き出せてないライダーの方が現実多いでしょうから80%の練習でも意味があります。
安全マージンがあると急ブレーキのストレスが格段に少なくなります。ブレーキが楽しいと感じる事も可能でしょう。
私は95%のレベルで自分が思い通りに前後のブレーキをコントロール出来る事が楽しいです。

ブレーキが上手い人は、ブレーキにおいてのタイヤの限界が近い事が感覚的にわかります。
どの強さのブレーキでも、ブレーキの微妙な掛け具合のコントロールが上手いです。
この2つが出来るだけで、限界付近でのブレーキのコントロールが出来るスキルが身に付きやすくなります。
上手い人は、前後のブレーキの掛け具合を別々にコントロール出来ます。前後それぞれにどれくらいの余裕があるか感覚的にわかります。途中で余裕のある方を掛け増す事が出来ます。
これらを普段のブレーキの時に意識してみてください。
それだけで上達に繋がります。

ブレーキの掛け方には色々な説がありますが、私の提案は以下の方法です。初心者から上級者までこの方法で大丈夫です。
まず一瞬早くリアブレーキを掛けてください。
続いてフロントブレーキも掛けます。
0.5秒くらい後ろと前のサスペンションが同時に沈むように(イメージ的には後ろが先に沈む感覚)、前後同じくらいの感覚でブレーキを掛けてください。
日常の普通のブレーキはそのまま前後同じくらいの割合の力で強くしていってください。

急ブレーキの場合は、前後のサスペンションを沈めたら、フロントのブレーキだけを強くしていってください。
バイクを垂直に立てたままブレーキを掛けていけば、そう簡単にフロントタイヤはロックしません。タイヤがロックしたら、ブレーキを掛けたまま一瞬緩めて直ぐにまた強くしてください。リアがロックした場合も同様です。

ハイグリップタイヤの場合はストッピーしてしまう事がありますが、その場合もロックと同じで掛けたまま一瞬緩めて後輪を落として、また直ぐに掛け増してください。
リアタイヤがストッピーしないところでコントロールします。

私は最高速からの急ブレーキの練習も長年毎日のようにしていますが、100%のブレーキを極めるのは本当に困難で、そんな危険な練習をしなくても、普通のブレーキで意識して繊細なコントロールをするように練習すれば、100%に近いブレーキが出来るようになる事に気付きました。
100%のブレーキを掛けようとして転倒するよりも、まずは95%のブレーキで安定して止まれるよう練習した方が安全に早く上達出来ます。

95%のブレーキとはタイヤがロックする前の状態です。100%のブレーキはタイヤが軽くロックしている状態です。
95%のブレーキはコーナリングの「グリップ走行」の状態に似ています。ドリフトが出来ない人の自称グリップ走行は、限界がわかってないのでグリップ走行とは言えません。95%のブレーキも、100%のブレーキを知っている人しか感覚がわからないでしょう。100%のブレーキを知っているけど、あえて95%にします。
95%のブレーキを言いかえると「グリップブレーキ」と命名出来るかもしれません。

95%のブレーキは練習の方法としての提案ですから、峠などの公道走行ではもっと安全マージンをとったほうが良いです。10〜20%の安全マージンを取った方が良いです。
下り坂とかで見た目より勾配がきつく思ったほど減速出来ない事はありますから。
サーキットでは95%のブレーキで走る事は練習以外でもお勧め出来ます。100%のブレーキより早いタイムが出る事も珍しくないでしょう。100%のブレーキを掛けようとすると、突っ込み過ぎの事が多いです。

その他のブレーキの掛け方の細かい事等色々は、過去に沢山書いていますので、参考になさってください。
たぶん私程バイクのブレーキング技術について、あーだこーだ書いてる人は日本にいないと思います。書いてる内容には自信あります。


パニックブレーキの練習方法
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1974267099&owner_id=1750116
7 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年09月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930