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2024年05月01日15:25

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映画2024年3月,4月/『ゴジラ×コング 新たなる帝国』『オッペンハイマー』

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ゴジラ×コング 新たなる帝国
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『ゴジラ×コング 新たなる帝国』(アメリカ)
昨日鑑賞。膨大な費用を投入した超エンタメ大作が、志しはあくまで“B級“というハリウッドのフォーマットに完全融合したゴジラ映画。激走するゴジラ、任侠男前なコング、インテリなモスラ、これはアベンジャーズかジャスティスリーグか。最初から最後までほぼ怪獣バトルが続くので、もしこれを幼少時に観ていたら大興奮だったこと間違いなし。
今作でハリウッド版ゴジラシリーズは完全に吹っ切れた感あり。これからは日本のゴジラとは違う路線と世界を歩んでいくこと間違いなし。アカデミー賞?眼中なし! 笑いあり涙あり感動あり子供騙しありの迫力最優先。勧善懲悪だがゴジラだけは誰にも媚びない。『ゴジラー1.0』よりもこちらの方が好き。
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『オッペンハイマー』(アメリカ)
クリストファー・ノーラン作品の毎度の難解さに対応するため、珍しく事前情報をできるだけ取り込んでからの鑑賞。そのお陰で時系列混乱や人物関係にもさほど戸惑うことなくクリア。今までアメリカ側からの視点で日本への原爆投下プロセスを綴った作品を観たことがなかったので、そこに至るまでの“アメリカの主張する正義”は理解できた。米国民が喝采をあげて勝利宣言するのと、戦中の日本国民が戦績ニュースで敵撃退報道に歓声をあげるのはほぼ同じ思考。得てして一般市民は簡単に洗脳される。今現在も原爆投下を支持する年配米国人が多くいる理由も合点を得た。
洗脳という意味では、オッペンハイマーが宇宙的視点で恒星の最期(爆発)を物理学的講釈していた頃を起点に、原子力爆弾の開発、そしてプロデュース的な役割までをも担っていくプロセスは能動的に見えつつも、実態は軍と行政に洗脳されていたのではないかと考える。ジーンはそれを目的に送り込まれた党員ではないかとも邪知したくなる。
ストローズに嫉妬されるのもオッペンハイマーの他者への盲目的な部分による性格で、相手の気持ちが見えていないことが原因であり、途中で軍服を着て登場してくる彼の心理は察するにしても理解に苦しむ。
映像に加えて音楽と効果音が迫力と緊迫感を作りだし、特に原発を推進した一方で水爆を反対する矛盾について厳しく追及される場面では特にその音による迫力が心身を貫いてくる。大統領との面談後の言葉「罪悪感は無益だと知った」が最も強烈な印象に残る。いっそのこと原爆の父はマッドサイエンティストだった方が日本人は救われたかもしれない。
オッペンハイマーとアインシュタインの会話は、自らが生み出したものが思惑を越えて人類の歴史を変えてしまった十字架として、背負う人間同志の互いの運命を俯瞰し合うように感じた。この場面を最後に持ってきた着地に唸らされる。

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