2023年12月3日劇場鑑賞
前作の前日譚になる本作は昔話のため、前作に出ていない人はみんな死ぬことが分かっているので、その辺りどんなに陰惨な話になっても結論が出ている分気が楽な感じでした。
物語は、マフィアに潜入した主人公ヤン刑事が殺される以前、どんな経緯でマフィアに潜入したのか。そして警察に潜入したもう一人の主人公ラウ刑事とマフィアのボスであるサムとの関係などを香港返還までの時代を背景に描いている。
前作はハードボイルドな感じで男×男の熱いバトルだったけど、本作はゴットファーザー的なマフィアの家族と権力の継承話と男と女の愛憎劇が加わり、より物語の幅というか深い話になっています。
潜入捜査官が他にもいてかなりの側近だったりタイの組織の人に撃たれるけど生き残って仲良くなるところは、香港映画の感覚についていけなかったですがそういう細部は考察する時に楽しめる程度で、本筋には影響はないので深く考えないようにします。
敬礼するのしないの件やボスの妻からクラシックな音楽再生装置の紹介があった件、何より主人公二人の女性との出会い(ヤンの場合は別れ)が描かれているところなんかとても良かったです。
それと、馬鹿のキョンが昔から馬鹿だったことや、ヤンはその馬鹿キョンの伝手でサムの部下になれたという話も好きです。
前作では冷酷非情そのものだったサムがのし上がれる理由が誠実な人柄とみんなが慕う人徳によるものだと分かると、また味わい深い作品だなと思う次第です。
みんな若い頃があったんですねと思いをはせるために観るのがお勧めです。
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