2023年4月30日劇場鑑賞
不可解な内容だったけど、俺こんな村嫌だ感は感じられたので、映画の出来はともかく楽しめました。
物語は、伝統的な能と近隣のゴミを受け入れる環境センターのある村を舞台に、かつて反対運動の首謀者をしていた家の子供が村八分の扱いを受けながら地道に働く様子を描いた話です。
能を観る子供の頃、焼ける家の様子を観る自分の姿から物語は始まり、最後は自分が焼く方になるという意味では、この映画自体が邯鄲の枕(夢)だったような気がします。
しかしながら、父親と同じ道を歩み大切な彼女の弟が村を出ていくような結末では救いが無さ過ぎて正直商業映画としてはどうかと思う展開でした。
その他、黒木華はもともと華のある方ではないため、東京から夢破れて帰る女性を上手く演じていたと思いますが、如何せん主人公に対する接近の仕方がグイグイ行く感じで超肉食系でした。
具体的には、幼馴染とはいえ特段親しくなる様子も無いまま、「雨降ってきたから家まで送ってって。」→「自分の部屋に入れてタオル貸す。」→「貴方の事、私が一番良く知っている。」って唐突すぎないかと思いました。※夢のある描写なのは否定できないが…あ、夢の話か。
この映画全体にトントン拍子に物事が進んでいく感じ、何となく主人公にとって都合良すぎと思いつつ、邯鄲の枕(夢)だと思えば納得できます。
例えば、恋敵の男の扱いとか、能とゴミ処分場で村興しとか、ヤクザとの関係があっさり終わるとか、この映画に盛り込まれた主人公の乗り越えるべきハードルがことごとくよく分からないまま何となく乗り越えたり回避したり臭いものに蓋をしたりできるのが、普通の映画だったらご都合主義だなと感じますが、全ては夢の話だったと思えば話が早いです。
この映画では、タバコが荒んだ生活の象徴のように描かれていて、主人公一家が裕福になるとタバコ吸わなくるところなんかは若干不快に思いました。
不快と言えば、もう一つ。主人公が彼女とヤッたことを示す記号として彼女の部屋にいるシーンでズボンを履いていない演出がされていますが、正直露骨過ぎてそれだったらちゃんと映した方が良いと感じました。
それと、弟が村を出ていく際にキャリーケースを引きながら行くのが違和感あって個人的にはリュックサック背負って出てく方が好きでした。
色々言いたいことはあるし他人に勧める類の映画ではありませんが、楽しめました。
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