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2023年03月21日17:18

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週報(23/03/13〜) 浪江町立請戸小学校

前々から見ているchikirinさんのブログとtwitterではあるのだが、昨秋に興味深い内容が載っていた。
「福島県・被災地への旅行の記録 in 2022」
https://chikirin.hatenablog.com/entry/2022/09/13/151319
 
昨年の9月中旬は、入院半月前で仕事の引継ぎでバタバタしていた時期、さらに文化庁メディア芸術祭へ行っていたタイミングである。
体の調子が良くなったら行こうと決めており、手術から約半年経ち気候も暖かくなってきた事から決行した。
本当は3/18〜19の土日で考えていたのだが、土曜日が悪天かつ気温が低く雪が降る可能性ありということで、一日ずらしで日月となった。
 
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基本計画としては、上記chikirinさんのブログに載っていたコースに沿って進む。
"リプルンふくしま"が月曜日休み。東京電力廃炉資料館が第3日曜休み。という状況。
富岡町の2つの施設は、どちらか一方しか選択できないため、月曜日に「東京電力廃炉資料館」を選択した。
中間貯蔵工事情報センターに関しては、予約制であるため今回は日程が噛み合わずバスした。
しかし、計画的にはこのエリアへはもう一度行く予定にしており、その時にリプルンふくしまへも行く計画とした。
 
JR特急ひたちに乗り、双葉駅に11時に到着した。
双葉駅はレンタサイクルがあるらしいのだが全て貸し出されていたため、バスに乗り原子力災害伝承館へ向かった。
原子力災害伝承館へはバスで6分。直ぐに到着した。
隣にある双葉町産業交流センターのレンタサイクル置き場を覗いてみた。自転車が1台置いてあった。
予定を変更して先に、"震災遺構浪江町立請戸小学校"へ行く事にした。
 
自転車に乗り10分程。隣町となる浪江町にある請戸小学校(跡地)に到着した。
請戸地区は津波直撃により壊滅的な被害を受けたエリアである。
居住制限エリアではないものの、防潮堤・防風林エリアとするため集落復興は出来ないエリアである。
そのため、荒れ地が広がる中に唯一の遺構である小学校の建物だけが残っている。
見た目としては立派な2階建ての小学校の建物なのだが、近くに行ってみると一変する。
1階は津波の直撃を受けて徹底的に破壊されている。2階には津波が届かなかったので原型を留めている。
 
「職員室の放送機器が倒れている」箇所の写真がよく取り上げられる。
この機器から構内にある時計に電気と時刻を送っていたので、被災しなかった時計には、津波が直撃した時刻が綺麗な状態でそのまま残されている。
外にある時計、2階に残されている時計全てがこの時刻である。なおこの時刻は15時38分である。
 
写真として、もう一つ載せたのが調理室の写真である。
この小学校だけではなく、他の学校に対しても給食を配送していた場所である。
南側から北側に向けて、大鍋・テーブルが押し込まれている。
よく見てみると、棚の上にある食器等は意外にもそのまま残されている。
ガラスが割れた場所は、とてつもないパワーで押し出されているのだが、壁で守られていた場所は力が及ばないのである。
津波の威力は一筋縄ではいかないのである。
 
今回写真を載せていない場所として、体育館である。
卒業式の準備をしていたこともあり、ステージの上には垂れ幕がそのまま綺麗な状態で残されている。
しかし、津波が押し寄せたフロアでは、床がめくれ上がり陥没している。
 
最後にほとんどの人が見過ごしていた外の公園のような場所に、プールの手摺が残されていた。
(この公園自体がブールの跡地である)
アルミニウムの手摺がぐにゃぐにゃに曲げられている。
どれだけ強い力がかかれば、このような状態になるのだろう。
 
一つ一つが物静かに津波の威力を伝えてくる遺構であった。
なお1階のフロアは窓ガラスもなく吹きさらしである。
今年で震災から12年。
このような環境で後何年耐えられるのだろうか。
元々海の側なので潮風が吹く場所という事もあり、鉄製の遺構は錆が酷くなってきている。
10年近く後には、小学校の建物自体を覆う建物が必要になるのではないだろか?
 
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写真: 浪江町立請戸小学校(入口・全景, 職員室, 調理場)
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