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2022年01月26日22:59

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映画「関ケ原」☆☆☆

2022年1月26日BS録画鑑賞

司馬遼太郎原作の歴史大作を実写映画化するということで、正直地雷臭がして当時観に行かなかったけど、上手くまとめられていることに感動しました。
この関ケ原という小説は、司馬遼太郎の数多にある作品の中でも一番読み返している思い入れの強い作品です。
関ケ原の戦いの画が若干人手不足に見える場面もありましたが、それでも迫力のある画が多く決戦の規模感をちゃんと出せていました。

物語は、義の人石田三成を主人公に天下を狙う徳川家康と石田三成の天下分け目の関ケ原を描く。

初音と白蛇(阿茶)という二人の伊賀者に状況の説明をさせることで、難しい歴史の話を政治劇に出来たのが演出として上手くいったと考えます。また、難しい言葉(方言や古い言葉遣い)を現代語にせずそのまま使うことで、戦国時代の雰囲気を出せたような気がします。

人物の焦点をはっきりさせたことで、小説関ケ原のうち必要なエピソードを抽出し不要な話は結構バッサリ切り捨ててありました。特に伏見城を家康が鳥居元忠に託すシーンが無くなったのは残念でした。ただし、この映画における家康の役回りは悪役なので人情味があるという話は必要ないという判断は妥当だと考えます。

それと、先述した初音と白蛇がそれぞれ石田と徳川に配されているのですが、石田三成は自らを犬と称する初音に対して一人の人間「初音」だと言い、情がわいて恋愛感情まで生じたのに対して、徳川家康は白蛇をあくまで物として扱い、必要に応じて「阿茶」という名を与え様々な謀に利用し最後は自分を守る盾として使い捨てました。
この演出は本当に秀逸でそれぞれの人物像を際立たせた良い演出だと感じました。

その他、小早川秀秋に対して家康が様々なアプローチで味方になるよう仕掛けている様子が丁寧に描かれており、映画序盤で自分の部下を一人武芸上手な者として秀秋に挙げるシーンがクライマックスの裏切る裏切らないのゴタゴタで生きてくるとか、小説版の展開より良いアレンジだと感じました。

若干蛇足だと感じたのは、小早川秀秋の本意は西軍だったのに家老達が東軍に組する判断をして命令したという言い訳を加えたことです。この映画全体に語られる石田三成以外は己の利益のみでみんな動いたという話からすると、小早川秀秋も東軍有利とみて西軍を裏切った、または小説で描かれたように徳川家康に対する恐怖で裏切りを決断したという流れの方が良かったです。

思い入れのある小説の実写映画化ということで敬遠していましたが、食わず嫌いは良くないと反省しました。お勧めです。
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