2021年11月3日BS録画鑑賞
日本では戦争が起きないという幻想を打ち砕く傑作アニメ映画です。今観るとより現実感を持って理解できますし、これを1993年当時制作した押井守監督の凄さは慧眼だったと考えます。
物語は、一発のミサイルと航空管制システムへのハッキングで疑似的な戦争状態を作り出し、事態に追いつけない人々がどんどん行動を起こして状況を悪化させるという話です。
鳥の画をあっちこっちに挿入したり、魚眼レンズのような視点を使い観られているような演出をすることで、達観した視点で観ている敵の目があるというイメージを表現されていて、なかなかオシャレでカッコいいと感じました。
難解な業界用語、職業上の専門知識等、小ネタの宝庫で今例えるなら映画シン・ゴジラを観ているようでしたが、どちらかというとこっちが元になりますので、そういうところも時代を先取りしたすごい映画だと感じました。
恋愛的な要素を加えることで、どうしても止めなければいけない義務感を自然と観客に吞み込ませたり、会議での無茶なやり取りや様々な情報源からの情報を観客に聞かせることで、組織の中で正義を貫く難しさについて、悲壮感をさほど感じさせずに表現できている辺りこの映画の完成度の高さを伺うことができます。
首都機能をマヒさせるため通信施設を破壊するシーン、ビルに映る戦闘ヘリの美しさや橋を攻撃するミサイルの迫力等、アニメ映画的な見せ場も存分にありました。
全然古く感じないので、今観るのがお勧めです。
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