2021年7月10日BS録画鑑賞
リメイク版のダイヤルMは面白かったけど、本家はそれを上回る上質なサスペンスだった。
物語は、不倫している妻の財産を狙う夫による嘱託殺人の顛末を描く。
106分と短い割に45分でインターバルを設ける等、1954年当時の映画を楽しむ貴重な機会でした。また、ヒッチコック監督がしれっと写真に写っていたりするのも良かったです。
先にリメイク版を観ているので、大体の荒筋は分かっているつもりでしたが、結末に至る重要なアイテムの存在、人間の思い込みを逆手に取った意外な展開等ハラハラドキドキするものです。
夫が観念して「一杯飲みますか。」と聞き、死刑寸前で助かった妻が「頂くわ。」と言うラストの切れ味は今の映画に無いサッパリとした良い演出でした。
犯行に使われた布をストッキングにすり返ることで妻を陥れる夫の狡猾さ、犯人の靴の裏に泥が付いていない事から侵入経路は玄関からと推理する警部、不倫相手だけど奥さんのために必死に考えた結果ほぼ犯行計画を言い当てた推理作家等、よく練られた良い脚本と巧みな演出だと感じました。
なお、ヒッチコック監督は金髪美人が好きで有名ですが、グレース・ケリーのネグリジェ姿を照明後ろから当てて身体のラインが見えるシーンがあります。
このシーンが撮りたくてこの映画作ったのかなと邪推しましたが、そんなことは無いと思います。
短い映画なのでサクッと観られますのでお勧めです。
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