mixiユーザー(id:22841595)

2021年03月21日06:56

222 view

『四季』の中の「春」

 暇だったので、少しばかり春の曲を漁ってみました。
 とはいえ、一口に春の曲といっても沢山あるので、今回は『四季』という曲(集)の中の「春」という括りで探してみました。
 この括りの曲としては、この曲が何と言っても超有名です。
https://www.youtube.com/watch?v=Gwvrg4ym7BU

 アントニオ・ヴィヴァルディの『四季』の中の「春」です。
 もっとも、正確には、ヴァイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』(Il cimento dell'armonia e dell'inventione) 作品8のうち、 第1曲のことを「春」と呼ぶのだそうで、ヴィヴァルディ自身は作品8の献辞以外で「春」「夏」「秋」「冬」の4曲を『四季』と称したことはなかったそうです。でも、そんなめんどくさいことはどうでもいいというか、今では『四季』の「春」といえばこの曲といってよいでしょう。
 とはいうものの、そんな事情があるなら、“『四季』の中の「春」”と言うのはやや気が退けます。それに、コロナ禍で人々がマスクを手放せず、何となく閉塞状況にあって日々ストレスが溜まり続けているような今日、この『四季』の「春」はあまりにもベタに春満開すぎて、個人的には今一つしっくりきません。

 そこで、もう少し探してみると、ヨーゼフ・ハイドンも、『四季』というタイトルのオラトリオを作曲していたことを発見しました。もっとも、これは私の不勉強で、ハイドンの『四季』は、『天地創造』と並ぶ有名なオラトリオらしいです。その中の「春」はこんな感じの曲でした。
https://www.youtube.com/watch?v=T7_5-njPJbE

 どうやら、春を愛(め)で、春が来た喜びを歌ったものらしいのですが、オラトリオという教会音楽の形式を取っているためか、何とも大時代的で荘厳すぎるような気がします。   
 もっとも、上掲動画では、10:06くらいからハイドン自身の交響曲第94番「驚愕」の第2楽章のメロディが流れてきます。「春眠暁を覚えず」に警鐘を鳴らしたのでしょうか。厳めしい中にも、こんな茶目っ気をそれとなく盛り込んでいるところは流石です。
参考:「驚愕」の第2楽章https://www.youtube.com/watch?v=Y5zkot5yCPA

 それはともかく、さらにもう少し探してみると、アレクサンドル・グラズノフもバレエ音楽『四季』を作曲しており、その中にも「春」がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=vX8c5HyDgoQ

 個人的にはこれが一番しっくりきます。
 グラズノフには、「春」という単独の作品もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=uVzWUVsex9Q

 このどこかためらいがちな瑞々しさを感じさせる曲調は、今年の春にピッタリという気がします。
 作曲者のグラズノフという人は、今日では『四季』やバイオリン協奏曲等を遺したことで知られていますが、神童、天才的作曲家ではあったものの、大変な呑兵衛だったらしいです。“呑み会の誘いを断らない男”だったかどうかは知りませんが。

 今日は、グラズノフの85回目の命日です。
6 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年03月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記